ふたりのことは誰も知らない
どうやって出会って
どうやって好きになって
どうやってできないことが出来るまでになって
何故すれ違って
何故嫌いになって
何故できていたことが出来なくなったのか
その時。
警告音を鳴らしたけれど
ふたりは耳を塞いだ
音がメロディや言葉にならなければ
存在してはいけないなら
またわたしは嘘をつかなくちゃ
ふたりのことは誰もが知っている
だってふたりの奏でる音楽は
決して誰の邪魔にもならなかったし
よくあるけれどちゃんと聞けば結構素敵に聞こえたから
だけど本当のことなんて誰も知らなかった
続けていくことが素晴らしいのは
守れる喜びがあるから
元に戻りたいと思った時点で
壊れているのだから。
うたを終わります。