湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

アイノカタチ〜娘の結婚式より〜

2020-02-04 20:48:00 | 日記




若い2人が
両親に感謝の手紙を読み
新郎の父が来賓者にお礼を述べる

静かに
若い2人が
退場となり

あたりが暗くなり
それぞれの席からみえるように
白いスクリーンが降りてきて
その日の挙式に始まり
2人のエピソードが
時折フラッシュバックさせながら
笑い顔の2人が映し出されていく

バックに流れている
ミーシャの『アイノカタチ』


まさに、
ふたりの
ふたりなりのアイノカタチを
体現させられていく

さっき
親への感謝の手紙の言葉が
かけ言葉になって
ひびきながら
この歌がリンクしていく


若い2人の映像のための歌なのに
色んなことにつながって
また、涙が流れていく


泣かせてくれる演出なんかしちゃってー。

まんまと、乗せられいく、
子供達とは倍ほどの
年の大人たちの胸を打っていく

たしかに
2人だけのアイノカタチを
これから見せてくれる意味もあってのことだろう


年を重ねると
祝い事は
年の重ねた数のお祝いが多くなっていくが

若い2人の祝い事は
清々しく気持ちがよい


こちらまで
清い涙に覆われる



『幸せにおなりー』

そう言って
頭のベールをチャペルで下げたとき
泣くかと思った自分が
案外アッサリと
笑顔で言えたのに


不思議なもので
最後の最後の安堵か
いよいよ
家を離れていく娘の
最後の最大の親孝行かと思うと
スクリーンがくもっていく


明日、何があっても
こんな幸せを味合わせてくれたことは忘れないから。

十数年前は
反対の立場だったものが
こうして
送り出す側にさせてくれたことは
私自身でさえも
あなたが幸せになるならば
私もこうして幸せで、
これからも双方が
幸せにいなきゃいけないと
これからのそれぞれのアイノカタチが変わっていくことを感じた。


映像が進んでいく
ミーシャの歌声を聞きながら


なんて、歌の上手な人なんだろうって。


娘が選んだ歌を誇らしくさえ思っていた。

最後まで親バカではあったけど
結婚式と言うものは
親バカを確認して
そんな親が
子供から卒業していくようなものかもしれない。


あのね、あのね、大好きだよ
大好きだよ ああ ありがとう♪








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