湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

白鳥のブローチ

2019-02-15 21:06:55 | 日記
ふと開いた手のひらサイズの

ちいさな機械から

流れてきた歌



小窓の小窓に夕焼けが見えてた

美しい歌が聞こえた



なんて心にしみる歌詞と声



そう思った途端に

ハラハラと落ちてくる涙



私は何を我慢していたのだろう

なんてことない話に

一生懸命に自分に蓋をした

取り繕って、うなづくのが精一杯なくせに。



ちいさな子が私の中にいた

涙を溜めて立っていた


いつまでも子供のままじゃいられない

そう教えてもらって

精一杯大人のふりをしたのかな



ハラハラと落ちる涙は雫

ぬぐっても、ぬぐっても

溢れでて仕方なかった



ふと、ちいさな箱を手に取った

昨日もらった『白鳥のブローチ』



開けてみて

また泣いた



友達が『あなたの心の穴は計り知れない

だから、少しでも小さくなりますように』と。


色んなことを思い出したんだよ



自分の至らなさ

幼さは自分の欠点だけど

全てに蓋をしてしまっては

飛び立つことができないんだと



人には分からなくていい

自分だけが抱えていけばいい



このブローチは一つだけのもの

そのために、

作家さんに作ってもらったんだって



白鳥が自分を包むように

自分を大事にできるように



何もかもが愛おしくなる

嬉しくなる

有り難くなる


涙は、ごちゃ混ぜだけど

私はここにいる、居るのよ

















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