湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

月の夜空の風景

2017-12-06 08:49:33 | ポエム
ストーブの熱が
まとわりついて
とても居たたまれなくて
駆け足で外に出た


見上げれば
満月から
少し欠けたほどでも
圧倒的な光を放つお月さまがいた


光が強いほど
空は暗黒ではなく
深い深い紺色の海のようだ


夜なのに
たなびく雲さえ白く漂っている


私は
何かから
少し逃げたかったのかもしれない


ひんやりした空気を
受けながら
月の光を浴びていたかった


瞬く星が
心に素敵なものを
宿してくれそうなことを期待しながら


パワーストーンの石が
その霊力を
月の光を浴びながら
取り戻すように


両手を広げて


どうか
この身に宿る
人として
当たり前と思いながら
よこしまな感情から
解き放たれますようにと


どうか
浄化されますようにと


そっと目を閉じながら
冷たい風に
しばらく佇んでいた


夜空っていいね
すごくいい


しばし
安息の数分間







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