瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

旅人たち

2021-04-03 18:33:32 | 随想
神さまから見りゃおままごとでしょう、私たちのしてることなんざあ。何が起きたところで微笑ましく見守るだけでしょうなあ。

そんな神さまの視点で生きられたならさぞかし楽だろうとは思いますが、それって意味あるんですかね。
だいたい私たちは地べた這いずり回って生きてるんですから神さまのように俯瞰できるはずもなく、だから微笑ましく見守るなんて芸当出来るわけないじゃないですか。

いいんですよ、私たちは笑い合い怒鳴り合い、愛し合い憎しみ合い、助け合い殺し合って生きてるんです。この小さな地球って星の狭い地べたの上を這いずり回って生きるってぇのはそういうことです。楽じゃありません。しんどいんです。

そのしんどさを生きることに意味があるんです。しんどけりゃ楽になりたいと思いますからな。だから神さまを発明し結果こころが広がりをみせるんです。人智を超えた存在は想像力を拡大させます。

拡大はいずれ神の視点を獲得するに到るかもしれません。が、獲得しようがしまいがどっちだって構やしません。プロセスを生きるだけです。

私たちは永遠に旅の途中です。


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