瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

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お休みの回(気分は冬)

2013-09-09 20:31:36 | 考える日々
昨日の深夜、東の空にオリオン座を見た。まだ秋にもなっていないのに気分はもう冬。同じ時間、西に夏の大三角はまだ見えるけれど、さそり座はとうに沈んでるし。秋の夜空は暗いから、ついついオリオン座に眼がいき秋をすっ飛ばして、ああ、もう冬なのだなあ、と思ってしまう。

まだ秋にもなっていないと書いて気がついた。一般的な感覚だと、もう秋なのかもしれない。暑さ寒さも彼岸まで、というので私の秋は彼岸過ぎからなのである。暑いうちは夏なのだ。でも多くの人にとっては八月の終わりが夏の終わりのような気もする。
春夏秋冬は気象庁が決めていそうだけど、私は知らない。陰暦だと今日(九月九日)は八月五日。八月だから中秋。もうとうに秋である。そうか、中秋か。十五夜はすぐそこだね。

秋になると各地でお祭りがある。いまではただのイベントだろうけど、もとはといえば収穫祭。土臭いし宗教臭いものである。だけどいつから臭いは消えた。大きなお祭りは現代では観光資源に過ぎない。泥臭さがなくなった。無味無臭。それがいけないというのではない。臭いというものは消えていくものなのだ。なぜか。都市化が進むからである。都市は自然から遠ざかり、自然から遠ざかるとは土や草のにおいから遠ざかるということである。
全国的に無味無臭のお祭りばかりになっているとしたら、日本から自然は駆逐されたのである。すべて都市になってしまった。それがいいことなのか、わるいことなのか、それは知らない。文明が発達すれば、都市化されるのは当然で、そういうものだとしかいえない。たどるべき道をたどってきたまでである。
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