瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

自分を解放する

2021-04-21 09:51:04 | 随想
ちょいと前に眼鏡を作りましてね。
あたくし、丸眼鏡が好きで二十年近くこれ一本槍。今回も当然そのつもりでお店に行ったんですが、そのお店、丸眼鏡を扱ってなかったンですな。ショックです。
他店をまわる時間的余裕もなく店内にあるものから選ぶよりほかありません。選ぶといっても丸眼鏡がほしいわけですからそれと似かよったものに手がのびる。選んでるって感じはあんまりしない。店内にはたくさんあるんだから選び放題なのにね。で、この際だから違ったフレームをとも思い試しに掛けてみますが、どうにもしっくりこない。似合わない。で、結局丸っこいのに落ち着く。

これが一本目。
で、後日、別の店の前を通りかかったときに70%OFFにつられてその気になり二本目。
やはり最初は丸っこいのに手が出ますが、あれこれ試しているうちに全然違うのでもイケる気がして想定外のを買ってしまいました。他人から見れば似合ってないのかもしれませんが、これもアリ、とあたくしは思ってる。

でね、思うンですよ。
好きだから二十年近く丸眼鏡だったわけですが二十年近くもそれだと、もうそれ以外考えられなくなっちゃう。変な言い方かもしれませんけど自縄自縛。丸眼鏡に縛られるっていうか閉じ込められるっていうか。設定してしまうといいますかね。
そこから抜け出すのはなかなか難しく、だから一本目は丸眼鏡と似かよった丸っこいフレームでないと落ち着かない。けれど、いったん丸眼鏡の呪縛から解き放たれれば後はなんでもアリ。二本目はまったく違うタイプのフレームでもイケちゃう。

自分で自分を設定しちゃってるところ、ありますなあ。枠を決めちゃってるってぇますか。自分自身で檻の中に入ってるッて言っていいかもしれません。自分で拵えた檻なんだからいつだって出られるのに出ようとしない。ッていうより、そもそも檻なんてないのにね。自分でその気になってるだけ。

自分を不自由にしているのは自分なんでしょう。自分で自分を抑えつけてる。
私たちはもっと自由です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 美しき世界 | トップ | 笑いが一番 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。