瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

活かして生きる

2019-01-01 10:28:30 | 随想
ままならないのが世の常で、だから誰しも思い通りにと願うわけです。けれど、あたくしはこの「思い通り」ってぇのにどうも違和感がありましてね。我欲の匂いがするもんですから。自分の都合優先ってぇますか。

だいいち、すべてが思い通りにいったら楽しいってぇよりつまんねぇんじゃないかッて思いますよ。思い通りってぇのはつまり万能なわけでして、思ったことはなんでも通っちゃう、なんでもできちゃう。それは可能性の喜びを奪うことになりますから。不可能があっての可能ですからね。万能なんざぁ面白くもなんともないと思いますよ。

でもね、あたくしは自分が活かされたほうがいいとは思ってます。適材適所ってぇいいますが、自分を適材として適所に配されるってことですな。活かされた自分は水を得た魚、ストレスフリーです。ようは思い通り。

なんだ、結局思い通りなんじゃねぇかッて言われそうですが、いや、結果としての思い通りなんですよ、あたくしの言ってるのは。自分を活かすのが先。で、結果、思い通り。思い通りにしたいために動くんじゃありません。

ま、思い通りにって願ってる人も実はそういうことなのかもしれませんが。自分を活かしたい、ありのままの自分でいたいってことを思い通りにって言葉で表現してるのかな、とも思います。

ままならない世の中ってぇことは多くの人が活かされてないってことでしょう。死蔵されてるわけです。もったいない話です。気の毒な話です。
世の中、皆が思い通りに生きられたらもっと可能性は広がるでしょうに。

それには皆が思い通りに生きようとしなけりゃ始まりませんね。ままならないのが世の中だって、それを肯定してちゃ何も変わりませんから。


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