カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

1年半ぶりのNY

2016-02-19 00:23:26 | 出たっきり邦人・メールマガジン


〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓

       
『My スロ-ライフ in カナディアンロッキー』 by Junko
                      
No.68

☆★☆★ 1年半ぶりのNY ☆★☆★


2月に入り、ずいぶん日が長くなり、ロッキーでも春の兆しを感じています。
ここのところ、日中は良く晴れて穏やかな日が続き、夜は少し降雪があるとい
う理想的な天候で、日本からスキーにやってきた友人グループは大喜びでした。

先月、サンフランシスコにある表千家茶道・同門会主催の初釜に出席しました。
エアカナダのマイレージを利用してカルガリー⇒サンフランシスコ⇒NY⇒カルガ
リー、というチケットを取りました。カルガリー⇔サンフランシスコの単純往復と
同じ25000マイルでNYにも行けるのですから、何ともお得感あり!でした。

ご存知の通り現在は米ドルが高くて、反対にカナダドルは弱い(対円にも)…
米国へ旅行するには最悪な時期だったのですが、そこは、サンフランシスコの
ホテルをいつもの日航にせず、同じブロックで半額以下のホテルを見つけ、SFO
⇒NYのフライトは深夜便利用にして1泊分を浮かすなどして、経費節約。その上
NY着が早朝なので、1日目から目いっぱい行動できるメリットもあります。

SFO⇒NYCは当初直行便が取れず、ピッツバーグ乗り継ぎでしたが、1週間前
にエアカナダからフライト変更のメールが届き、シカゴ経由に変っていました。
出発も到着も時刻はほぼ同じで、各便の飛行時間も変わらないので、あまり気
にすることもなく、初釜を終えて、茶友とジャパンタウンで夕食を済ませ、ダウン
タウンのホテルからシャトルバスを利用して空港へ向かいました。

SFO⇒NYはスターアライアンスのユナイテッド航空だったので、早速チェックイ
ンの機械に向かい手続きを始めたのですが、なんか変!?前夜ウェブチェックイ
ンした時とフライトが変わっている?乗り継ぎのはずが直行便に?!
スタッフに尋ねたら、なんと、機材の都合でシカゴ便はキャンセルになり、乗客
は全員直行便に変更になった、というではありませんか! 

「いったいいつ変更になったの?!」と聞くと
「10分前よ、直行になってラッキーね!」と平然とした態度で答えるUAの地上
スタッフ。
それは本当によかったのですが、わざわざ事前にユナイテッドに電話して確保
した窓側の席が、3列シートの真ん中になっていることに大いに不満を示すと

「100ドル払えば足元の広い座席に替えられる」と言い出す始末。
「ちょっと待って、冗談じゃない、何か月も前にわざわざ電話して確定した席
なのに!窓側か通路側に変えてもらえませんか?」と詰め寄ってみると…

「う~ん、希望に添えるかどうか責任は持てないけど、ちょっと待ってて…」
と言って、彼女が持ってきた搭乗券は、非常用ドアの通路側の席。

そこは座席のピッチも広いし、エアラインメンバー優先席であり、かつ非常時に
はCAの指示に従ってハッチを開ける手伝いができる人でないと座れないという
制限のある席だと知っていたので、承諾してチケットをもらいました。今回は
運よく言い分を聞いてもらえましたが…反対に文句を言わないとそのまま納得
したってことで、何もしてもらえなかったと思います。

乗り継ぎがなくなったことで、機内で5時間ほど眠れることを喜ぶべきと思い直
し搭乗まで余分な時間ができたので、多くの人がそうしているように、私もゲート
の近くにあった雰囲気の良いワインバーに入り、ナイトキャップにグラスワイン
を楽しみました(笑) 
フライトはほぼ満席、私と同じく経路変更になった人が多いようで、NY着が1時
間以上早まることに関しては、みんな喜んでいるようでした。

1年半ぶり、正確には1年7か月ぶりのNYは運よく暖かく、ライトダウンコート
で大丈夫でした。今回は同行者もなく、エスコート役もないので、一人で気まま
に行動できる気楽さをしみじみと感じました(笑)

NYは、地下鉄の利用がすんなりできるようになれば、目的地への移動もそれほ
ど難しくはないのですが、いろんなラインが交わる乗換駅では改札口(地上への
出入り口や他社ラインへの乗り継ぎ口)が数か所あり、どの方面へ行くには何番
出口…という明確な掲示板もなく、Lexington Ave. NWとかSEとか、地上の交差
点のどの方向に出るかくらいしか表示がないので、慣れないうちは、いったん
地上に出て、自分の行く方向を見定める、という風でした。

20回以上の訪問を経て、今ではま違うことなく動けるようになりましたが、初
めて来た人が『ガイドブックをよく読んで勉強してきたので、NYはほぼ理解して
います!』なんて話されるのを聞くと、こういう人が怖いんだなぁ…と思うこと
がよくあります。知ったかぶりは時として、自分の居場所がわからなくなったり
そのことで、時間を無駄に費やしたり…それが元で事故や事件につながらないと
も限らず、まだ一度も恐ろしい体験などした事のない私ですが、常に危機管理を
忘れず、単独行動を楽しむように心がけています。

今回はメトロポリタン美術館をたっぷり一日楽しみました。1993年からメン
バーになっていて、ネットでカード決算すれば更新は簡単にできますが、MET館
内のレセプションで更新するとその当日だけブックショップのお買い物も館内
での食事も20%引きになるというすてきな特典を得ることができるため、必ず
METを訪れたときに更新手続きをし、その特典を使いまくっています(笑)

メンバーズ専用ダイニングは4階にあり、今回もNY在住の友人と待ち合わせて
ランチしたり、ブックスショップでは、すでに半額(あるいはそれ以下)に値下げ
されている商品にも、20%割引が有効なので、嘘のような価格でアクセサリー
や小物、廃番になったMETのロゴ入りトートバッグ、次のクリスマスに使える素敵
なグリーティングカードなどを入手しました。

そして今回はミッドタウンの茶友のお住まいをお訪ねし高層マンションの1LDK
の一隅を素敵な和テイスト空間に改造なさっているところを拝見させていただき
ました。4畳半のお茶室は二方から障子を通して光が入り、茶室全体が薄オレンジ
色がかって見えるのが素晴らしい演出となり、ここがNYのど真ん中であること
を忘れてしまいそうでした。

その後、車で5分ほどのところにある「KOKAGE」という京都の茶舗とお麩の老舗
が共同経営する、日本レストランへランチに連れて行って戴きました。

1Fにお茶のソムリエのいるコーナーもあり、煎茶や抹茶が気軽に楽しめ、テイ
クアウトもできます。レストランはまるで京都の一隅にいるようなインテリアで
デザートメニューに麩饅頭もあって感激でした。洗練された和の食文化を味わっ
たりする場所も機会もほとんどないロッキーの山奥暮らしの私には、眩し過ぎる
ような環境でした。

また、今回もカルトナージュレッスンのリピーター(ミッドタウンにお住まい)の
方から頼まれ、ワークショップ(半日)を開き、終わってから、生徒さんに教えて
もらった、市立図書館近くにある日本食材のお店へ寄ってみました。

そこでカナダでは売られていないごま豆腐やサクラエビ、京風の厚揚げなどを見
つけて購入。以前よくお買い物に行ったニュージャージーにある日系の大型店舗
は一日何便かマンハッタンから出ていた無料バスが廃止になり、そうなると行き
にくいのでこちらへ…狭いところでしたが、アイテム数が多く、見ていたら何で
も欲しくなってしまいそうで危険なところでした(笑) 

宿泊はブルックリンのB&Bにお世話になりました。エスコートを頼まれるときは
マンハッタンのホテルを取りますが、一人なら暖かい朝食とオーナーのお人柄で
ここを選んでいます。今回でもう6回目かもしれません。オーナーのYokoさんと
すっかり顔なじみになり、実は今回、第2週から冬季休業に入られていましたが
リピーターのよしみで特別に泊めて戴けることに…それもgood dealで!現在US
ドルが高いので、大助かりでした。


美味しいものには目がないYokoさん、ご主人はERのドクターをなさっているので
すが、義妹さんはシェフとお聞きしていました。その方が昨年1月にAster Place
に開いたというレストランを教えてもらい、お寄りしてみました。

お勧めだった旬の芽キャベツを使った一品と共にワインで、ほっと一息。
付け合わせのお野菜かスープにしか使っていなかった芽キャベツがメインディッ
シュになっていて、目から鱗!こんがりとソテーして甘さが出ているのと、味付
けに使っているバルサミコ酢がほどよく利いていて、ワインによく合いました。
あいにくランチには遅すぎ、ディナーには早すぎるという中途半端な時間帯に
行ってしまったので、テーブルではなくバーカウンターに案内されました。
段々夕暮れてくる街の様子を窓越に眺めながら、グラスを傾け過ごすひと時は
とてもオシャレで贅沢な時間に感じられました。

帰路はエアカナダの直行便で、早朝7時15分発だったため離陸したらすぐに5日
間の疲れがどっと出て寝入りってしまい…気づいたらもうカルガリーの街が眼下に
見えていました。
NYから帰ってちょうど1週間後、北米東部は大寒波に見舞われ、NY市街も大雪で
交通網は大混乱、学校は数日休講だったとか。本当に、私はなんと運が良かった
のでしょう!

さてさて、カナダの話に戻ります。
2月から4月上旬は、春スキーを楽しむ人たちで、バンフの町も賑わいます。
そして4月半ばからは、世界中から観光客が訪れ始め、バンフのお土産屋さん
は急に繁忙期にへ。その準備として、2月下旬に、大きなギフトショウがアル
バータ州都のエドモントンで開かれ、ショップのオーナーやバイヤーはここで
ひと夏分の商品の仕入れをする、今期の売り上げがかかった大事なショウです。

夫の写真の販売ビジネスのライセンスでこのAlberta Gift Fairに入場すること
ができるというので、初めて行ってみることにしました。
日本では、夫の事業の関係で、大阪南港で開かれる「Food EXPO」など見本市
によく出かけましたが、2日間でも回りきれないほどのブースがあり、製パン用
のオーブンや焼き菓子のオートメーション化された機器、レストラン用に開発さ
れたレトルト食材などから作り出す試食品だけで、お腹がいっぱいになった…と
いう記憶だけが残っています。



日本はもう梅が満開のようですね。
では、また来月!
お元気でお過ごしください。



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