カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

外反母趾の手術、無事終了

2016-03-18 00:24:59 | 出たっきり邦人・メールマガジン

 
    〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓

       
       カナディアンロッキーで暮らす
                      
            No.69

    ☆★☆★ 外反母趾の手術、無事終了 ☆★☆★




こんにちわ!
13日からDaylight Saving Time(DST)が始まり、ロッキーもまた一段と春めいて
います。日本はすでに「桜」前線北上中ですね。

実は、うっかりしていてこの日の朝、時計を1時間進めるのを忘れていました。
16時に鍼治療の予約があり、3時半に出かけようと思ったら先生から『ドライブ
途中かもしれませんが、急がないでいいですよ』とラインでメッセージが届き
『ええ~、遅れてないけど?』と、そこでやっと携帯の表示時間に気づきました!
毎日が日曜日のシニア夫婦、ついTV Japanばかり見ているのでこんなことに(苦笑)

ところで、ご存知でしたか?
日本でも、たった4年間(1948-1951)ですがDSTが導入されたことが
あったこと。アメリカ連合軍の占領が終了するのに先立ち廃止されたそうですが
今も続いていたら、国際電話を掛ける時、時差が変わらずわかりやすかったかも
とは私だけの感想です(笑)

さてさて、今日は「外反母趾」の手術を両足とも受けたお話です。
右足は1月28日、左足は3月10日でした。
ここ数年、出っ張った骨が靴に当たって痛くなり、ゴルフもハイキングも楽しみ
たい!と、思い切って手術することに決めました。
実は昨年早々に予定していたのですが、乳がん発覚のハプニングがあり、1年
遅れで受けることになりました。

外反母趾の手術は日本では通常1週間の入院なのだそうですが、カナダでは日
帰り手術。ちなみに、乳がんの手術も部分切除なら、同じく日帰り手術です。

術後暫くの入院は、患者にとって看護のプロが近くにいるということで大変安心
感があります。日帰り手術は、全身麻酔(軽いもの)からしっかり覚醒したころ
『はい、お疲れさま、何かあったらすぐ連絡してね』と、注意書きを渡されて
バイバイですから、かなり不安でしたが、次の日必ず看護師からフォローアップ
の電話があり、この時に色々と状況に応じたアドヴァイスがもらえるようになっ
ています。

2014年の春に、すでに2度「ばね指」の日帰り手術の経験はあり、その時は
局部麻酔で、日本でも日帰り手術が行われていることも知っていましたので
それほど不安はありませんでした。しかし、今回の外反母趾の手術は、全身麻酔
で「骨切り」も行うというものなので日帰り手術にかなり不安を感じていました。

指定時刻に病院に行き、受付で名前と健康保険証、他に運転免許証などIDを見
せて「Day Surgery」の患者専用の病室に通されます。
病衣とガウンに着替え、指の手術の時も同じでしたが、病衣と一緒に消毒液が浸
み込ませてあるスポンジのようなものを渡されるので、自分で術部と周辺(今回
だと足の先から膝の上辺りまで)ゴシゴシこすって消毒する…日本では???と
いう作業をやらされます。そして、ベッドに横たわり待っていると担当看護士が
点滴注射を持って現れます。

食事は前夜の8時が最後、水分は12時間以上摂っていないので生理食塩水か
ブドウ糖と、小さなパック入りの、気分を和らげる鎮静剤のような薬剤も加えた
点滴を受け…何とな~く思考能力が落ちてきたころ、ロッキーの整形外科では
No1という名医の誉れ高い執刀医が現れ、「体調はいいかい?何か質問は?」と
聞いてくれました。先生は40代半ばで、とっても優しくてダンディな方。
「すべてあなたにお任せします~」って感じで、うなずくだけの私でした。

執刀医が去ると、今度は麻酔医の登場。
右足の時は、ベテランのおじいちゃん先生で、指の時2度ともお世話になって
いる
いわば顔なじみの方でした。
「はい、じゃあ一緒にオペ室まで歩いていきましょう!」と点滴の掛かっている
スタンドを押しながら、いざ出陣(笑)です。
オペ室に入ると自力で手術台へ。すぐにバイタルを取る器具が取り付けられ
足先の消毒が始まりました。局部麻酔が打たれ、チクチクッと感じましたが
点滴の鎮静剤のお陰か、恐怖心は和らいでいました。
麻酔医が「じゃあ、バイバイ、アトデネ~」と、酸素マスクをつけてくれて、
英語だったのか片言日本語だったのか、もう思い出せませんがこれで意識がなく
なるのだと思っていました。

ところが、執刀医が親指の横を切開する感覚、なにやら骨の関節を触り、その
うちウィ~ンというカッターの回る音が聞こえ、その音がちょっと変わって…
きっと今骨切りをしている!と判りました。でも何の痛みも感じることなく全て
が終わり包帯が巻かれ、先生が時計を見て『15分、予定通りだね』と話してい
る声を聞き安堵で両肩に入っていた力が抜けました。

病室へはベッドのまま運ばれ、何度かバイタルを取り、麻酔で眠らなかった分
回復が早かったのか、リンゴジュースとチーズスティック、マフィンを食べる
ように看護士に勧められ…ちょうど術後1時間で『もう帰ってもいいですよ』
とお許しが出ました。
右足には「エアブーツ」という特別の靴を装着して、松葉杖も使って、玄関に
出ると夫が正面に車を付けてくれていて…20分のドライブで我が家へ。

痛み止めは6時間おきに使い、3日間はかなり痛みが出てゆっくり眠れませんで
したが深夜の映画チャンネルのお陰で、ずい分気を紛らわせました。
1週間もすると、松葉杖を外して、エアブーツで歩けるようになり…12日目に
執刀医に診ていただくと、もうエアブーツを外して歩いていいと言われ、傷口も
なんと縫合はなくテープで止めてあっただけなので、当然抜糸もなく、シャワー
等でテープが自然に取れれば、後は傷口を乾燥させるように…と言われました。

3月10日、左足の手術のころは、まだ右足先にハレが残っているたのですが
ほぼ普通に歩けるようになっていて、たった一月余りで両足とも手術なんて…と
いう、当初の心配はすっかりなくなっていました。今回受けた術式はchevron法
というものですが日本ではDELMOという術式が主流になっているそうです。

2度目は、まったく同じプロセスでしたが、麻酔医はおじいちゃまではなく
なんと超イケメン先生お二人が担当。
『オペの最中は眠りたい?それとも起きていたい?』と意外な質問を受け…
右足の時はずっと目が覚めていて緊張で肩が凝ったので(笑)今回は眠らせて
ほしい…』とお願いしておいたら、メスが入る直前から包帯が巻かれる頃まで
きっちり15間眠っていました!すごいですね、今の麻酔技術は!

執刀医以外のオペ室のスタッフは、頭に個性的なバンダナみたいな頭巾を被って
いて麻酔医もそうでしたが、患者の緊張感を取るのに有効なのかもしれませんね。
もう院内どこを見ても、白衣を着ているスタッフはおらず、明るい柄入りの上着に
黒いヨガパンツのようなユニフォーム、頭にはカラフル頭巾!です。
日本の病院もドクター以外は白衣を着なくなっているようですが、ここまで革新的
ではありませんよね。でも、配膳係りの方はライトブルーの上下で、そこは清潔感
重視のようです。

現在は左足の術後9日目です。
2日間と半日飲み続けたところ、嘘のように痛みはなく、代わりに、トイレに行く
時以外はほとんどウトウトと眠っていた感じでした。また起き上がって食事をとろ
うとしたらムカムカして食欲がなかったり、前回とは違う状況もありましたが、薬
を止めてしばらくしたら食欲も出て、今はすでにエアブーツを外したくてうずうず
状態で過ごしています。

バンクーバーからは、すでに『桜』が満開とのニュースが入ってきました。
日本より少し早く咲くようですが、まだ一度も観たことがありません。
来春、日本に帰れないとしたら、ぜひともバンクーバーの桜を見たい思いです。

4月になるとクロッカスが咲き始め、ロッキーにも本格的な春がやってきますが、
今年は雪も少なく気温も例年よりうんと高めなので、ひょっとしたらもうそろそろ
芽が出ているかもしれませんね。

来月に入り、両足ともきちんと体重をかけて歩けるようになったころ、ブリティッ
シュコロンビア州のオカナガン湖(ケロウナ)へドライブの旅をしようと計画中です。
この地方はワイナリーもたくさんあり、気候温暖で野菜や果物もたくさん採れる
ところであり、カナディアンが老後過ごしたい町としてバンクーバーとともに一番
人気と聞いているので、どんなところか、ちょっと偵察してまいります。


では、また来月!
お元気でお過ごしください。


日々Blogにも遊びに来てくださいね♪ → http://canmorite.exblog.jp


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