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奥様的部屋

主婦の独り言&映画や本の話もちょこちょこ(ネタバレあり)

クラッシュ

2006-09-12 01:55:35 | 映画など_いろいろ


人種差別をテーマにした群像劇
DVD

アカデミー作品賞を受賞しているし、世間の評価も高い
それだけにかなり期待して観た

ん・・・・でも・・・・・

アメリカの現状を理解していないし、"差別"という問題に直面したことがない(しようとしたこともない)私の心にはそこまでの感動は湧いてこなかった

恐らく、アメリカ(特にロス)が抱えている問題がリアルに描き出されているのだろうと思う

人間誰しも100%善人とか100%悪人なんていなくて、無意識に差別や軽蔑をしてしまうかと思えば、体を張って人の命を救おうとしたり、売られてきたアジア人達を開放したりする人がいる一方で、差別主義の先輩を嫌っていた白人警官が黒人を射殺してしまったりすることもあるんだよ、ってことが伝えたいのかなぁ、とも感じた

でも、そこに至るまでが、私にとってはかなり苦痛で仕方なかった
とにかく前半では、一方的なシーンばかりが続く
白人警官に辱められる黒人女性
理由もなく黒人作業員を怪しみ蔑む白人婦人
やみくもに他人種を侮蔑する黒人の若者・・・など等
うわぁ、私はあそこでは生きていけないなぁ、なんて嫌悪感すら感じてしまった

個々のエピソードの中には心に残るシーンもいくつかあったし("透明のマント"のくだりでは涙が出てしまったし)あれだけの登場人物の中でおこる出来事が巧く絡み合って1つの円のようになっている構成も見事だと思う

でも、結局最後まで観て思ったことは、「ふ~ん、なるほど」だった
これはきっと、人種問題というものに真正面から向き合ったことがなくて、ちゃんとその"中"にいる人々の心を捉えることが出来ない私自身の問題なのだろうけれど・・・・・

個々の俳優達の演技はみんな素晴らしい
面白くなかったわけでもない
でも"すごくよかった!観てよかった!"と素直に言うことができない

難しいなぁ・・・・・

時間が経ったらもう一度観てみたい、と強く感じた

(2006/9/8 DVD)@,g,o
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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おじゃまします。 (ピロEK)
2007-04-08 12:24:14
おじゃまします。
なまじ割り切れないつくりになっているのが困りものなんですよねコレ。
かといって人権啓発作品として観ちゃうと危険といいますか…
群像劇としてはかなり上出来な作品なのでまぁまぁ楽しめた(泣きもした)記憶があります。
では、また来させていただきます。
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