期待以上
陰日向に咲く
とても評判が良かったので、一度は読んでみたい、と思いつつ文庫化を待っていたのだけれど、それより先に映画が公開されてしまうことを知り、慌てて読んだ
(だって岡田クンが主役なんだもの、映画館で観なきゃ)
あまりに世間の評判が良いので、読む前は逆にちょっと心配していたのだけれど・・・・(世間の評判と私の好みが合わないケースも多いので・・・)
いや、なんのなんの期待以上だった
ただ、評判になったように"泣いた"とか"感動した"のではなく、私の素直な感想はただ、"面白かった"である
個性的な登場人物に自分や自分の周りの人を重ねて苦笑してしまったり、ちょっとメルヘンチックであるものの繊細で適切に表現力を持つ文章に感心したり、軽いノリでありながら心にじんわり沁み込んで来る温かさに浸ったり、すべての短編をさりげなくつないでいく構成に驚かされたり・・・・
読後「"あの"劇団ひとりが・・・」なんて思われてしまうのが、もったいない(申し訳ないことに、実際私もそう思ってしまった)のだけれど、読後は是非次作も読みたい、と思った