奥様的部屋

主婦の独り言&映画や本の話もちょこちょこ(ネタバレあり)

マリー・アントワネット

2008-05-02 22:24:15 | 映画など_いろいろ


ベルばらを知ってるだけに・・・・
マリー・アントワネット 

鑑賞してから随分時間が経ってしまった
(単なる怠慢のため)
で、さてREVIEWを書こうか、と思ったときに、真っ先に頭に浮かんで来たのはお菓子・料理・ドレス・ベッド・・・・
う~ん・・・印象に残っているセリフやシーンが全くないことに、改めてちょっと驚いてしまった

言い換えると、映像の美しさや宮廷の雰囲気はとても素敵で印象的だった、と言えるのだけれど、とにかく私の中の"マリー・アントワネット&ベルサイユ宮殿"というのは、漫画『ベルサイユのばら』のソレで、この作品のあまりのあっさり薄味なのにかなりがっかりしてしまったのだ

確か公開時のウリは、ベルサイユ宮殿やドレスを始めとする衣装とともに、マリー・アントワネットを独りの平凡な少女として描いたこと、だったと記憶している
でも、それがよかったのか悪かったのか・・・・
前半から中半にかけては、ひたすらお菓子を食べてダンスをして、悩みと言えば夫との夜の営みだけ
なので、後半のシリアスな展開になった時の彼女の苦悩が、ただ怯えているだけにしか見えなくて、バルコニーでの優雅な謝罪のシーン(予告で何度も観たから覚えている)はとても唐突に感じた
民衆の怒りを治めようと赦しを乞うているのか、それまでの浪費を詫びているのか、その場しのぎのパフォーマンスなのか・・・

そんな彼女の姿を描き出すことがこの映画の意図していることだったのかもしれないけれど、ベルばら世代の私としては(ちょっとしつこいけど)かなり物足りなかった

★おまけ
  そもそも私がキルスティン・ダンストに対してちょっと苦手意識があるのも原因かも・・・・
  でも、この作品の彼女は他の作品に比べたら随分可愛かったと思うよ

(DVD)