おやじのライフスタイル

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松井龍哉@「9坪ハウス」新作(銀座)(その2)

2007-12-12 23:32:44 | ライフスタイル
2007年12月12日

2007年12月9日のブログの続きです。


奥に行くと今年のコンペ作品とその模型の展示場になっています。印象としては9坪ハウスの展示というよりグラフィックデザインの展示って感じです。空想的な作品が多く、建築家といよりデザイナーの作品が多いのですかね。わたしが好きなのは家中の壁がホワイトボードみたいになって家中の人とコミュニケーションが取れるという写真の作品です。


(これが入賞作品とその模型の展示です)


(これが私が一番気に入った作品です。)


奥に行くといよいよお目当ての松井龍哉氏の9坪ハウスのSUITEの展示場です。白い壁に入り口があり、中に入るとベッド、テレビ、ソファーがあり、ベッドの横に模型があります。後から聞いて判ったのですがその部屋じたいが3間×3間の9坪だそうです。そうなるとベッドが大きいからかすごく狭く感じます。


(カッシーニのベッドです)

松井龍哉氏の9坪ハウスの新作SUITEは雑誌TITLEに一部紹介されていましたのでイメージは掴めていましたが、想像以上の出来です。これまで9坪ハウスはどちらかと言うと、沢山の(14種類があるそうです)種類がありますが、どれも自然派とかロハス系と感じでした。松井龍哉氏の新作SUITEは名前の通り高級ホテルにあるスイートルームのような感じです。今まで一番売れている9坪ハウスは小泉誠氏のSAHという作品です。これはカタログを見ても解るように家からライフスタイルを想像できるとても良く出来た作品です。松井龍哉氏の新作も全く家の提案と言うより、ライフスタイルを提案です。会場ではカッシーニのベッドやソファなどを持ち込み、この家に住むとこんな居住空間でこんな生活できるとう提案をしています。肝心の模型は白くキューブ型ですばらしい。


(松井龍哉氏の新作SUITEの模型1)


(松井龍哉氏の新作SUITEの模型2)

松井龍哉氏の新作はバスルームを一階の南側半分にあて、そのバスルームに大型テレビを配し、二階から屋上まで建物の中央を螺旋階段で繋ぐ画期的なデザインで、更に二階はベッドルームにして、屋上への出口から太陽の光が燦々と注ぐ正にホテルのスイートルームを思わせる作品です。9坪ハウスのスペースの制限は光取りのある地下室をもち、おそらく生活感のあるスペースは地下の部屋にと言う発想に違いありません。住宅の設計は普通はリビングを中心に考えて、そこから各部屋と繋げていくものですが、さすがに松井龍哉氏は期待を裏切らないで、バスルームを前面に出し、新しいライフスタイルの提案と言う新作を発表してくれました。コンセプトは「都会で仕事をする人がホテルのSUITE ROOMで暮らすライフスタイル」だそうです。それを一番望んでいたのは松井龍哉氏ではないでしょうか。


(松井龍哉氏)

続きます。


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