とある何でも屋スタッフブログ

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別れに際しての治療

2006-12-04 | 思うこと
11月半ばに、同居していた祖母(母方の祖母)が亡くなりました。
私と同居し始めてもうすぐ6年になるところでした。
食欲がなくなってしまい、どうしようもなくなって、介護つきの病院に入院して3日目でした。

入院するだいぶ前にボケがひどくなって介護している母を困らせ、母がイライラしている姿を何度も見ていたし、よく怒声をあげているのも聞いていた。
なんとかならないかとも思うが母は介護していて余裕がない。母も気の毒である。
介護している人にしかわからない辛さがあるのは目に見えて分かる。
でも、こんなんではお祖母ちゃんは安らかに逝けるのか、と正直気になっていた。

職場でチラっと「家では母の怒鳴り声が…お祖母ちゃんボケちゃっててわからないから仕方ないんだけど…」なんてことを斉藤先生に漏らしたら、私の治療をしてくれた後に母とお祖母ちゃんの間の治療、お祖母ちゃんの死に対する恐れの治療もしてくれた。
「これ(死に対する恐れ)があると安らかに逝けないからね~」
と斉藤先生。

すると、次の日ぐらいから母の様子がガラリと変わった。何があっても優しく接している。いつものようにイライラしていないのである。
そしてその後すぐに入院、死去となったのだが、本当に眠ったまま、何も苦しまずに息を引き取ったようだ。

嵐のようなめまぐるしい葬儀準備の中、遠方から親族が集まって食事しながら話をしているときに、母に治療の話をしてみた。
「そうだったんだー、私もどうしてイライラしないのか不思議だったのよね」
と母。

本当にあの時治療をしてもらって良かった。
先生、ありがとうございます。

面と向かっても伝えたが、実は涙もろくて半分も言えないうちに会話を切っちゃう私なので、ここに書いておきます。
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