普通の日々

ごく普通の日々の事

最初の指導は25年前?

2012-05-14 23:17:35 | ニュース関連
排煙設備もなく改善指導再三 (中国新聞)
【火災で7人が亡くなった福山市西桜町1丁目のホテルは、現行の建築基準法が定める排煙設備がなく、窓に板をはめ込んだ部屋もあった。室内に充満した煙が、一酸化炭素中毒による犠牲を拡大させた恐れもある。市などは再三、改善を指導。ただ1967年の建築時の基準には適合していたため強制力はなく、危険な状況を許す結果につながった】
是正指導を5回無視、消防は使用停止命じず(読売新聞) - goo ニュース
【広島県福山市は1987年9月~2011年9月に計5回、ホテルプリンスに建築基準法に基づく防災査察を行い、避難経路の確保など8項目で是正指導をした。
 同ホテルは応じなかったが、いずれも既に建築済みの設備が法改正で適合しなくなった「既存不適格」のため、罰則のある是正命令までは出せなかったという】

 そりゃね、建物を建てた後の法改正で「不適格だから即営業停止」なんて無茶は出来ない、ある程度の猶予は与える必要があると思う。でもさ、記事の情報からすると最初の是正指導は87年9月なんでしょ?それから約25年が経過、その後に更に4回是正指導をしているのに何もしていない。こういうケースなら強制的な手段を使っても良いんじゃないですか?というか、それ位やらないと指導に従わないと思いますよ、こういう連中は。
 「既存不適格」だけどこのホテルと同じ様な姿勢・態度の店舗・施設って、そうそうは無いだろうけど全国には幾つかはありそうな気がする。金銭面の問題があるなら融資の仲介等の協力・援助をし、何もする気がないならさっさと営業停止等の措置を講ずるとか、国や自治体は問題のある店舗・施設に対して早急に対応を迫る事になるでしょうね。

 しかし、約25年で指導が5回ですか・・・・25年前の指導に従っていないのにそれから4回しか指導していないというのはねぇ。流石にこれは市の対応も追及される事になるのは避けられないでしょうな。で、同じ様に追及されそうなのは消防の対応。

消防「人不足」9年査察せず (中国新聞)
【7人が死亡した福山市西桜町1丁目のホテル火災で、福山地区消防局が消防法に基づいて内規で「2年に1回」と定めた定期査察を、約9年間していなかったことが13日、分かった。消防局は査察対象の建築物の増加を理由に挙げ、「人員が足らず手が回らなかった」としている。
 消防局によると、建物の査察は規模などによって異なるが、今回火災のホテルは内規では「2年に1回以上」に当てはまる。直近の査察は、2003年9月。ホテル側が、自動火災報知機や消火器の点検、消火訓練などをしていなかったため、実施と報告書の提出を求めたという。
 その後、ホテル側からの提出はなかったが、消防局は再度提出を求める通知をするにとどまり、査察はしていなかった】

 『人員が足らず手が回らなかった』・・・・以前、カラオケ店の火災で犠牲者が出たケースでも、査察が不十分だった言い訳にこういう台詞があった気がする。あれから何年経ちました?また同じ言い訳ですか?
 人が足りないなら増やしなさい。そりゃ、査察にはおそらく資格持ちが必要だろうけど、全員資格持ちである必要もない筈でしょ?消防から一人出して助手は臨時職員という手もあるんじゃないの?それに今なら資格持ちのOBも結構いそう、そういう人達に協力を求める気は無いの?
 人を増やす為には金銭面の問題もあるけど、これは国民の生命に直結している問題です。国には是非必要な予算を確保して貰いたいですね。議員の歳費とか余計な公務員宿舎とか、削れる部分はまだまだありそうなんだしさ。

クレーン車転倒、鉄骨胸部に刺さる 1人死亡 住宅増築の工事現場 (産経新聞)
【南砺署によると、クレーン車の重さは約16トン、アームの長さは約15・5メートルで、コンクリートが入った容器を持ち上げた際に転倒した。クレーン車を固定していた足場がぬかるんでいたという。一緒に作業していた4人にけがはなかった。同署が事故原因を調べている】
30メートルのくい打ち機が横転 群馬・高崎、作業員けが (産経新聞)
【県警高崎署によると、くい打ち機はアーム部分の長さが約24メートル。新たに工場を建設するため、地中に残っていた鉄製の古いくいを砕いて、別の場所に移すために旋回させていた際、くい打ち機が横転した】
 また建設関係での横転事故ですよ。やっぱり、建設現場での安全対策や安全意識が悪い方向に変わったという事なんでしょう。でなければ、こんなに横転事故が頻発するとは思えませんよ。