普通の日々

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現場の声をどう扱ったのか?

2012-05-02 23:22:01 | ニュース関連
「9日連続乗務 常態化も」 ツアーバス運転手ら訴え (東京新聞)
【群馬県藤岡市の関越自動車道で乗客七人が死亡、三十八人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故を、同じ仕組みのバスに乗務する運転手らは切実な思いで受け止めた。「旅行会社主導で、しわ寄せはすべて現場に来る」。ツアーバスの乗降場で聞くと、あえぐように苦境を訴える声が聞こえてきた。
 「規制緩和でバス会社が急増し、価格競争が激しくなった。どこも長距離運転は二人から一人になった」
 東京・新宿駅近くで一日夜、ツアーバスから降りてきた男性添乗員(53)は、そばで見る運転手の過酷な労働環境を説明した】
【最も厳しい乗務は月一回、約四百キロを一人で運転する夜行バスだという。「その時は確かに眠くもなる。一日上限六百七十キロなんて信じられない」と国の現行指針に批判的だ】

 この記事を読んでいてい昨日扱った下の記事を思い出したんですよ。
走行上限670キロ、基準見直し検討 国交省 (産経新聞)
【指針をめぐっては、総務省が21年に貸し切りバス運転手136人を対象に調査を実施。9割近くが運転中に睡魔に襲われた経験があると回答したため、22年9月に「運転者の健康面や生理学的な面を検討して算出されていない」と国交省に改善を勧告した。
 しかし、同省はバス業界などとの勉強会で「変更の必要がない」との意見が出たため、見直しを先送りしていた。同省は「上限距離の変更より、事後チェックで指針が守られているかを重視した」と説明している】

 さて、国交省はその「勉強会」で現場の声や状況を取り上げていたんでしょうか?だって、“バス業界”としては人件費等の経費増大に繋がる見直しなんて極力避けたい訳でしょう?となると、業界側としては勉強会の議論を見直しは必要ないという方向に持っていこうとした筈です。それが分かりきっているから業界側や有識者とやらだけを参加させた勉強会では開く意味が殆ど無い、現場の状況や声も「勉強会」でキチンと取り上げなければならない筈。そもそも総務省の改善勧告はそうした運転手の調査が元になっているんですから。
 で、その現場の声や状況がこれまでに幾つかの記事となっていますが、それらも今回扱った東京新聞の記事の内容とほぼ同じであり、この内容を考慮したら見直しを先送りに出来るとは思えない訳です。でも、国交省の「勉強会」は先送りとした。現場の声からは苦境や過酷・厳しいという表現があふれているのに・・・・。
 やはり、昨日一寸触れた様に「勉強会」への参加者とその議論内容、そして先送りの判断についての検証が必要になりそうですね。「勉強会」が現場の声をどう扱ったのかが非常に気になりますし。

6億円貢がせたキャバクラ嬢、ホストなどに散財(読売新聞) - goo ニュース
【栗田容疑者の勤めていた会社の担当弁護士によると、栗田容疑者は同社の調査に「不自然だとは思ったが、当時は病気だと信じていた」と説明したという。捜査関係者は「信じられない」と首をかしげている。
 女性の方は病気を偽ってカネを要求していたことを認め、栗田容疑者に対し、「すみませんでした」と謝罪の気持ちを伝えている。しかし、回収できる資金はほとんど残っておらず、栗田容疑者は訴訟を取り下げた。女性への刑事告訴の意思もないようだという】

 まあ、ねぇ、容疑者にこの詐欺女を訴える意思がないというのではしょうがない。とはいえ、このままでは完全にやり得な訳じゃないですか。嘘で6億近く貢がせておきながら、罰も賠償も無しで済むのならそう表現するしかない。でも、それはどうかと思うんですがね。
 今、回収できる資金が殆ど無いとしても、毎月幾らか返済させるとかって出来ないんだろうか?だって、これだけの金額となると容疑者が会社に返金するのって無理でしょ?そこをこの詐欺女にも相応の負担させる等の方法ってないんでしょうか?そうしないとやり方次第では詐欺はやり得だとアピールする結果にしかならないと思うんですが、これ。