普通の日々

ごく普通の日々の事

緩和は裁判回避の為

2012-03-05 23:10:53 | ニュース関連
AIJ問題:旧社保庁OBの天下り 被害拡大の一因か (毎日新聞)
【投資顧問会社「AIJ投資顧問」(東京都中央区)の年金消失問題を機に、全国の厚生年金基金に旧社会保険庁(現日本年金機構)OBが05年時で600人以上、天下りしている実態が明るみに出た。多くはノンキャリアで、資産運用の経験は乏しいとされる。構造的な天下りが問題を拡大した一因ともみられ、OBの一人は毎日新聞の取材に「資産運用の経験は全くなく責任を感じる」と述べた。一方で、別のOBは「相手がうその説明をすれば誰が運用しても結果は同じ」と強調した】
【この基金はAIJへの委託はなかったが、運用知識は乏しいOBの天下りが問題を拡大させた側面があることに対しては「虚偽の説明をされたら誰がやっても同じ」と主張した】

 『虚偽の説明をされたら誰がやっても同じ』・・・・いいや、AIJが出してきた情報に不審点を見つけてトラブルを回避したケースもある、虚偽の説明だからといって誰もが同じ結果になった訳じゃないんだよ。役に立たない言い訳をして『構造的な天下り』を擁護する様な真似をしなさんな。
不審点気づき解約 明暗分けた判断 資産減少、解散も困難 (産経新聞)
【提示された商品の概要書には、未公開株や資産担保証券について「簿価で評価することもあり得る」と記載されていた。「100円で買ったものが5円の価値しかなくても、100円と評価されるのか」。担当者は不信感を募らせ解約を進言。この基金は、1年以上前に解約に踏み切った。
 担当者は「億単位の資金を預かっているので慎重に見直した」と話す】

殺人の賠償「国が肩代わりを」…被害者遺族の会(読売新聞) - goo ニュース
【代執行は、被害者遺族が犯人側に求めた民事訴訟で損害賠償が認められた場合、国が賠償金の支払いを肩代わりし、その後、犯人側に求償する制度。同会は「現状では、賠償判決が出ても、財産のない受刑者から賠償を得ることは困難」としている】
 被害者遺族への補償は必要ですから、国が支払いを肩代わりするのはありだと思う。ただ、気になるのは財産の無い犯人側からどうやって肩代わりした金額を回収するか?、ですね。何せ回収できないと国の損失になりますから、これ。ただ、現状で問題になっている様に財産の無い連中からの回収は難しい、まさか強制労働をさせて回収という訳にもいきませんしね。個人的にはそれでも問題ないと思うけど・・・・。
 国に損失が出ない様に確実な回収が出来る方策、それがセットでないと一寸厳しいかなぁ、この制度。

酒酔い・酒気帯び運転の職員 基準緩和に市民から疑問 登米市 (河北新報)
【宮城県登米市は、酒酔い・酒気帯び運転をした職員を原則的に免職処分としていた懲戒処分の基準を緩め、人身事故を伴わない酒気帯び運転は停職処分も下せるようにした。市民からは「飲酒運転根絶の機運がしぼんだわけでもないのに、なぜ基準を緩和するのか」と疑問の声も上がる】
【懲戒処分の基準の緩和について、市内の会社社長男性(73)は「飲酒運転の根絶に向け市民が一丸となる中、範を示すべき職員の規律を緩めていいのか。身内に甘い『役所目線』の市政運営が透けて見える」と疑問を呈する】

 『身内に甘い』から規律を緩めたという訳じゃないと思いますね。近年は厳しい基準で懲戒処分を下したものの、処分者から処分の軽減を求めた裁判を起こされて、自治体が敗北するケースが相次いでいる。だから、裁判で敗北確実な厳しい処分を下さなくてもいい様に基準を緩めたんでしょう。一種の自衛措置ですよ、これ。
 『会社社長男性』、色々言いたい気持ちは分かるが今回言うべき相手は市役所じゃなく、処分内容が厳し過ぎるという判断を下している裁判官だよ。文句を言うのならそっちにしないさな。