普通の日々

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「あらゆる主張をする義務がある」

2007-10-04 21:34:08 | ニュース関連
3児死亡ひき逃げ事件の弁護士「被害者が居眠り運転」は詭弁か (J-CAST)
【福岡市内で2006年8月、幼児3人が死亡した飲酒ひき逃げ事件で、被告の弁護側が「被害者は居眠り運転をしていた」との新説を展開している。山口県光市の母子殺害事件で弁護側が、「殺害後に強姦したのは『死者を復活させる儀式』」などと主張した問題があっただけに、ネット上では「また弁護士による詭弁か」との声が出て論議になっている】
【ところが、10月2日にあった第8回公判では、被告の弁護側は一転して主張を変更した。なんと、「被害者の大上さんは、事故時に居眠り運転をしていた」と意見陳述したのだ。各紙の報道によると、その根拠として、弁護側は、被害者の車が異常に低速だったこと、転落するまでの約40メートルの間にブレーキなど回避措置を取らなかったこと、衝突直後に大上さんがぐったりしていたこと、などを挙げている。こうした点は、目撃者の証言から明らかになったという。検察側は、「運転時、眠かったことはない」という大上さんの調書を朗読した】
【テレビ番組のコメンテーターで元検事の大澤孝征弁護士は、J-CASTニュースの取材に対し、弁護側にある程度の理解を示した。
「光市の母子殺害のケースは、弁護側が被告を誘導したとしか思えません。あれは例外です。今回のひき逃げ事件の場合は、証拠があり、被告が同意しているなら、弁護の方針として仕方がありません。被告を守るために、弁護士はあらゆる主張をする義務があるからです」
ただ、方針変更の内容については、疑問を示した。
「後ろから車をぶつけたのは、加害者の問題です。被害者にも責任があるという論法は、被害感情に悪影響を及ぼし、量刑にも響きますので、私はいい結果になるとは思いません。不合理な主張をする場合もそうです」】

 『約40メートルの間にブレーキなど回避措置を取らなかった』?事故状況を再現した実験を100回位やってみれば良い。その実験で追突されたドライバーが全員回避措置を取ったのであれば、その居眠りをしていたという主張は現実味を増すかもね。
 『衝突直後に大上さんがぐったりしていた』?・・・・追突の衝撃で逆に起きるんじゃないの?というか、追突の衝撃が人体にどういう影響を及ぼすのか調べたのか、弁護士?衝突直後ならぐったりしていても不思議じゃない気がするがな。
 しかし、被告が罪を全て認めた上でこういう主張をしてくるなら兎も角、飲酒の影響を否定して『急ブレーキをかけたため追突』と被害者の過失を主張、そして更にこういう主張をしてくるとは・・・・『弁護士はあらゆる主張をする義務がある』とはいえ、『詭弁』と言われない様な主張をする事が出来ないのかねぇ?