管理会社の変更時、異常多発伝えず…エレベーター死亡 (読売新聞) - goo ニュース
【東京都港区の区民向け住宅「シティハイツ竹芝」12階で都立小山台高校2年市川大輔(ひろすけ)さん(16)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、区住宅公社側が昨年4月以降、保守管理の委託先を2度切り替えていたにもかかわらず、エレベーター故障が多発していることを新たな委託先に伝えていなかったことが6日、分かった】
【公社は05年度から、競争入札で保守管理会社を選び直すことにし、同年4月から今年3月までは「日本電力サービス」(多摩市)が請け負った。同社によると、業務を引き継ぐ際、公社側からは「停止するはずの階に止まらず落下したことがある」と口頭で伝えられただけだった。
その後も故障や苦情は続いたが、今年4月に「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)が業務を受注した際には、トラブルに関する引き継ぎが一切なかった】
ああ、やっぱり情報の伝達が上手くいってなかったんだ。実は昨日毎日新聞の記事を見て少し疑問に感じた事があったので、この情報伝達も含めた事について書いていたんですが、もう少しで書き終わるという時に操作ミスをして記事を消しちゃったんですよ。久し振りのミスでショックが大きくて、もう一度書き直す気力が無くてそのままにしたんです。
エレベーター事故:過去2年半で不具合20件報告 (毎日新聞)
【エレベーターの定期点検は月に2回で、年度ごとに入札で保守点検業者を選定していた。04年4月~05年3月は製造元のシンドラーエレベータ、05年4月~今年3月は「日本電力サービス」(多摩市)、今年4月からは「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)が請け負っていた。
日本電力サービスは「トラブルの連絡を受けての緊急対応は年間で10回ぐらいあった」、エス・イー・シーエレベーターは「今年4月からのトラブルは一件もなかったと聞いている」と話している。シンドラーエレベータは「警察の捜査に協力しているのでコメントは差し控える」としている。
国土交通省によると、シンドラーエレベータの国内シェアは1%程度という】
で、これがその毎日新聞の記事です。この事故を最初に取り上げた時に『信じられない事故』と書いたんですが、この記事に書いてある事も一寸信じられない事なんですよ。何故『年度ごとに入札で保守点検業者を選定』していたんでしょうかね?毎年保守点検会社が変更されるような状態で、充分な安全管理って難しいんじゃないでしょうか?
いや、入札で保守点検費用の安い会社を選んでいるのは分かりますが、読売の記事にあるように不具合・故障歴の情報が変更された保守点検会社に伝わっていなければ、その情報を保守点検に生かす事が全く出来ない。その点を港区住宅公社も保守点検会社もどう考えていたんですかね?
それと選定された保守点検会社がメーカー系列ではなく、独立系保守点検会社だったという事も一寸気になります。決して独立系保守点検会社の能力を疑う訳じゃないのですが、基本構造は同じでもやはりメーカーや機種ごとにエレベーターに違う部分はあります。そのメーカー・機種別に違う消耗部品の入手や、点検方法に完全に対応していたのかが気になる。
特に近年のエレベーターはコンピューター運行・管理されています。それらのシステムはメーカーごとに違う筈ですし、その情報はメーカー及びメーカー系列の保守点検会社以外には殆ど出てこないでしょうから、そういう部分にも独立系保守点検会社が、キチンと対応できていたのかも気になるんですよね。
この「シンドラーエレベータ」社製エレベーターは世界第二位のシェアだそうですが、シェアだけで会社・製品を判断しちゃ駄目って事ですよね。故障・不具合が続出していたって、販売・設置済みならシェアの計算に入っているし、こういう重大事故が発生しないとそういう情報は伝わってきませんからね。
【東京都港区の区民向け住宅「シティハイツ竹芝」12階で都立小山台高校2年市川大輔(ひろすけ)さん(16)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、区住宅公社側が昨年4月以降、保守管理の委託先を2度切り替えていたにもかかわらず、エレベーター故障が多発していることを新たな委託先に伝えていなかったことが6日、分かった】
【公社は05年度から、競争入札で保守管理会社を選び直すことにし、同年4月から今年3月までは「日本電力サービス」(多摩市)が請け負った。同社によると、業務を引き継ぐ際、公社側からは「停止するはずの階に止まらず落下したことがある」と口頭で伝えられただけだった。
その後も故障や苦情は続いたが、今年4月に「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)が業務を受注した際には、トラブルに関する引き継ぎが一切なかった】
ああ、やっぱり情報の伝達が上手くいってなかったんだ。実は昨日毎日新聞の記事を見て少し疑問に感じた事があったので、この情報伝達も含めた事について書いていたんですが、もう少しで書き終わるという時に操作ミスをして記事を消しちゃったんですよ。久し振りのミスでショックが大きくて、もう一度書き直す気力が無くてそのままにしたんです。
エレベーター事故:過去2年半で不具合20件報告 (毎日新聞)
【エレベーターの定期点検は月に2回で、年度ごとに入札で保守点検業者を選定していた。04年4月~05年3月は製造元のシンドラーエレベータ、05年4月~今年3月は「日本電力サービス」(多摩市)、今年4月からは「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)が請け負っていた。
日本電力サービスは「トラブルの連絡を受けての緊急対応は年間で10回ぐらいあった」、エス・イー・シーエレベーターは「今年4月からのトラブルは一件もなかったと聞いている」と話している。シンドラーエレベータは「警察の捜査に協力しているのでコメントは差し控える」としている。
国土交通省によると、シンドラーエレベータの国内シェアは1%程度という】
で、これがその毎日新聞の記事です。この事故を最初に取り上げた時に『信じられない事故』と書いたんですが、この記事に書いてある事も一寸信じられない事なんですよ。何故『年度ごとに入札で保守点検業者を選定』していたんでしょうかね?毎年保守点検会社が変更されるような状態で、充分な安全管理って難しいんじゃないでしょうか?
いや、入札で保守点検費用の安い会社を選んでいるのは分かりますが、読売の記事にあるように不具合・故障歴の情報が変更された保守点検会社に伝わっていなければ、その情報を保守点検に生かす事が全く出来ない。その点を港区住宅公社も保守点検会社もどう考えていたんですかね?
それと選定された保守点検会社がメーカー系列ではなく、独立系保守点検会社だったという事も一寸気になります。決して独立系保守点検会社の能力を疑う訳じゃないのですが、基本構造は同じでもやはりメーカーや機種ごとにエレベーターに違う部分はあります。そのメーカー・機種別に違う消耗部品の入手や、点検方法に完全に対応していたのかが気になる。
特に近年のエレベーターはコンピューター運行・管理されています。それらのシステムはメーカーごとに違う筈ですし、その情報はメーカー及びメーカー系列の保守点検会社以外には殆ど出てこないでしょうから、そういう部分にも独立系保守点検会社が、キチンと対応できていたのかも気になるんですよね。
この「シンドラーエレベータ」社製エレベーターは世界第二位のシェアだそうですが、シェアだけで会社・製品を判断しちゃ駄目って事ですよね。故障・不具合が続出していたって、販売・設置済みならシェアの計算に入っているし、こういう重大事故が発生しないとそういう情報は伝わってきませんからね。