2運転士「救助せず」に遺族ら憤り JR西は会見で謝罪 (朝日新聞) - goo ニュース
【亡くなった兵庫県川西市の会社員九鬼哲次さん(37)の妻知美さん(32)は、JR西日本の対応を見てがっかりした。
「現場を去った社員もある意味、夫と同じ被害者の一人。そういう人たちをつるし上げて済む問題だろうか。社員教育を一からやり直すというならまだしも、社員個人への処分を検討するというのは矛先が間違っている。JRにとって、事故なんてひとごとなんでしょうか。そういう社風なんでしょうか」と、寂しそうに語った】
JR脱線事故 4・6両目に運転士2人 救助せず出勤 (産経新聞) - goo ニュース
【ともにけがはなく、そのまま担当乗務に就いていた。現場で救助などを行わず出勤したことについては、区長らに「大きな事故で気が動転した。とにかく職場へ行かなくてはと思った」などと話したという】
脱線連絡受けながら救助指示せず、JR西が謝罪 (読売新聞) - goo ニュース
【同社によると、森ノ宮電車区の運転士は4両目で事故に遭い、約2~10分後に計3回、当直の係長(47)に電話、事故の発生と負傷者が多数いること、さらに出勤時間に間に合わないことを伝えた。しかし、係長は返事をするだけで救助などを指示しなかった。係長は「大事故になっているとは思わなかった」と釈明しているという。
尼崎電車区の運転士は事故で約20分間、気を失い、意識が戻った後、6両目の車内から当直係長(46)に電話。係長は「遅れずに来て下さい」と指示したという。
会見で村上恒美・安全推進部長は「(4人とも)鉄道マンとして失格。危機管理の意識が徹底されていなかった。教育を徹底したい」と述べた】
13人が重大事故認識しつつボウリング JR脱線事故 (朝日新聞) - goo ニュース
【同社大阪支社によると、全員がテレビなどで事故発生を知っていたが、午後0時半からの大会に参加。このうち13人は重大事故と認識していながら、周囲の同僚にも伝えなかったという。
大会終了後に飲食会を予定していたが、区長は幹事役の車掌に対し、「大変な事故になっている。中止する」と中止するよう伝えた。しかし、重大事故との認識のあった5人を含む22人が、午後2時45分ごろから約2時間にわたって車掌区そばの居酒屋で酒を飲んでいた。
同社では25日午前9時半ごろ、可能な社員は全員招集する、95年の阪神大震災以来の「1種A体制」が敷かれていた。しかし、同車掌区は社員を現地派遣する対象機関に含まれていないとして伝えられなかったため、区長は詳しい状況を知らなかった。車掌区では、昼ごろになって副区長が新聞の号外を見て初めて重大事故との認識を持ったという】
最初にこの2人の運転士の報道がでた時は彼等は現実逃避したんだなと思っていました。自分の勤めている会社、そして正に職場といえる電車で起きた重大事故。様々な事が頭を過ぎりパニック状態・思考停止状態になってもおかしくは無い。それで逃避行動に出ても仕方が無いかなと思っていました。
ところが詳細な情報が出てくるとそうじゃないことが判明した。2人共思考停止状態に陥っている様子はなく会社に連絡を入れているのだが、連絡を受けた上司の方に全く危機感が無く出社するように命じている。特に3回連絡を受けた係長は多数の負傷者がいるという報告を受けながら、『大事故になっているとは思わなかった』という非常に嘘臭い釈明をしている。普通の感覚なら多数の負傷者がでているという事は相当な事故であると判断できると思うのだが・・・・。
2人の運転士よりも2人の係長に問題があるということがハッキリしてきたのだが、それに輪をかけて問題があるということを露呈したのがJR西日本である。当初同社幹部は『仕事へ遅れまいと気が動転し、会社へ急いだのかもしれない』と指摘したとあるが、事実は運転士の独自の判断ではなく上司の判断による出社だった訳である。運転士に全ての責任を押し付けようとしたのかもしれないが、何故こうした時間がたてば嘘だとばれる事を発表するのか?事故当日の「粉砕痕」発表と同様の稚拙な発表であり、この種の発表が自社の信用失墜にしかならという事が理解できていないといえる。
「鉄道マンとして失格。危機管理の意識が徹底されていなかった。教育を徹底したい」安全推進部長のこの台詞は自分達に向けるべきだろう。
昨日UP(正確には今日)した文章でこのボウリング大会について感情的な批判をしてしまいましたのでそれについて。うん、人集団というのは言い過ぎだったね。それは反省。でもねぇ・・・。
確かに区は違うし君達は休みだったんだし、緊急出社しても何をするかという事はあると思う。でもさ、隣の県で起きた自社の重大事故を知りながらボウリングを楽しむ事はできたのか?
事故を知りながらそのボウリング会場でどんな会話をした?
飲食会の中止を伝えられたのに参加人数の約半数で酒を飲んでいたのは現実逃避か?
このボウリング大会が広島支社や金沢支社で行われたのなら強く非難するつもりは無い。だが隣県で重大事故が発生したのを知りながら大会を実施したのは問題があるだろう。休みだったとはいえ個人的ではなく職場関連での行動なのだから批判を受ける事は想像しなくてはならない事だ。
この想像力の欠如と危機意識の欠如は何処に原因があるのだろうか?