日本HPの高級パソコンブランド「Spectre」シリーズに、タブレット「HP Spectre x2」が追加されたでつ。
同ブランドのノートパソコン「HP Spectre 13」と同様、スリムさが強調されたボディーにブラックとゴールドの配色が特徴。
厚さは8ミリメートルで重さは775グラム。
キーボード付きカバー「キーボードドック」が標準で付属し、装着時でも1.14キログラムと軽量。
キーボードを開き、背面のキックスタンドを起こせばノートPCスタイルで使えるでつ。
12.3型の画面は、解像度が3000×2000ドット(3K2K)と高解像度で、付属のアクティブペンによる手書き入力にも対応。
HP Spectre x2は、CPUにCore i5-7260Uを採用したスタンダードモデルと、Core i7-7560Uを採用したパフォーマンスモデルの2モデル構成。
直販価格はスタンダードモデルが15万9800円、パフォーマンスモデルが19万9800円(いずれも税別)。
OS(基本ソフト)は両モデルともにウィンドウズ10プロを採用。
販売開始記念キャンペーンで「Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」か「3年保証」のどちらかが無料で付いてくるでつ。
外観の美しさ、高級感へのこだわりは魅力だが、タブレットとしての取り回しのしやすさ、ノートPCスタイルで利用した場合の入力のしやすさなど、実用性も気になるところ。
ではどんなのかということで…
外観を見て、最初に目に留まるのはボディーカラー。
アッシュブラックとゴールドという組み合わせは、パソコンというよりブランド物のバッグのような印象。
ブラックといってもチャコールのようなグレーに近い色で、光の当たり方によってはブラウン系にも見えるでつ。
印字はゴールド、キックスタンドやHPのロゴはゴールドにクロムメッキの光沢で高級感を醸し出しているでつ。
背面はシール類をはがすとロゴのみというこだわりがあり、通常背面に印字される電源、電波などの規格を表記する刻印は見当たらないでつ。
刻印はキーボード付きカバーの接続面やキックスタンドの裏側など見えない場所に配置するなど細部まで見栄えを追求。
もちろん見た目だけではなく、アルミニウム・マグネシウム合金の素材削り出しボディーは剛性も高いでつ。
タブレット単体の重さは775グラム。
手で持って操作しても問題ない重さ。
厚さは8ミリメートル。
細くなっている部分も太くなっている部分もなく厚さはほぼ均一。
側面はわずかに丸みを帯びているので、指の掛かりは良いでつ。
キーボード付きカバーはマグネット式で着脱は容易。
取り付けると重さは1.14キログラム。
その差は365グラム程度だが、一気に重くなった印象。
キーボードは背面側に回すと反応がオフになる仕組みで、付けたままでもタブレットとして使えるでつ。
さらにカバーを逆向きにも取り付けられるので、背面でキーボードがむき出しにならない使い方もできるでつ。
なお、タブレットとして使うなら、移動時や保管時以外はキーボード兼カバーを取り外した方が軽くて取り回しやすくお勧め。
次にノートPCスタイルで使ってみると…
キックスタンドを起こし、キーボード付きカバーを開けば、ノートPCに早変わり。
キックスタンドはステンレス製で強度も十分。
画面の傾斜は165度まで調整でき、任意の場所で固定できるので、ペン入力する際に使いやすいみたい。
スタンドを起こすときは、左右側面の切り欠きに指をかけて引き起こすのでつが、少々重い。
タブレット使用時に自重でスタンドが開かないようにするため。
開閉は、切り欠きに爪をかければ問題なく開けたが、爪をしっかり切っている人や爪を伸ばしている女性に試してもらったところ「開けにくい」「爪が割れそう」といった反応。
女性受けするデザインだけに、キックスタンドの開閉機構は改善の余地がありそう。
キーボードは6列日本語対応。
キーピッチ18.7ミリメートル、ストロークは1.5ミリメートルあり、タッチパッドも幅12センチメートルと広い。
使用時には傾斜がかかるので打ちやすく、アルミニウム素材のため打鍵中のたわみないみたい。
薄型ながらバックライトも内蔵。
だけどHPのノートはメオド・イン・トウキョウではないのと、タッチパットがワンスイッチだから使いにくいんだなぁ~
こだわるなら、ダブルスイッチは必須だと思うけどなぁ~
付属のアクティブペンは1024段階の筆圧感知に対応。
ボタンを2つ装備しポインターのホバリングもできるので、マウス同様のポインティング操作可。
単6形乾電池を内蔵しており、やや太めだが持ちやすく、思ったよりも軽い感じ。
実際にWindows Inkワークスペースのスケッチパッドを使うと、ペンの滑りが良くて細かい絵も描けそう。
不満があるとすれば、ペンを持ち運ぶときに固定するカバーの横のリング。
リングにペンを差せば本体とセットで持ち運べるのは便利。
だけど持ち運ぶ際にカバンの中で引っかかるのが心配。
ペンを差していない状態だと、このリングがTシャツの襟に付いているタグのように見えてしまうでつ。
専用のタブレット収納ケースが付属しておりケースに入れてしまえば見えなくなるが、ペンの収納機構は一考の余地あるでつなぁ~
ディスプレーは12.3型のIPSパネルを採用。
表面は強化ガラス「Gorillaガラス4」でカバーされており耐久性も高い。
解像度はフルHDよりも高い3000×2000ドット。デスクトップのスペースをかなり広く使えるでつ。
逆に、解像度が高すぎて文字が細かくなり見にくいかも。
その場合は、設定で文字表示のサイズを規定値より大きくしておくとよいみたい。
輝度は高く晴天の外光下でも問題なく視認可。
ベゼル部分の両脇には高級オーディオメーカー「Bang & Olufsen」監修のステレオスピーカーを搭載。
カメラは液晶上部(500万画素)と背面(1300万画素)の2カ所に装備。
このほか、赤外線カメラも備えており、「Windows Hello」を使った顔認証ログインにも対応。
モバイル端末として、背面カメラや顔認証機構をしっかり押さえている点は好感が持てるでつ。
ノートパソコンとして利用する場合、気になるのが拡張性。
インターフェースはUSB Type-C 3.1(Gen1)×2個で、左右の側面に割り振られているでつ。
両端子とも電源オフ充電に対応しており、AC電源もType-Cなので、いずれかの端子に差して充電。
このほか、マイク/ヘッドホン端子、電源ボタン、音量ボタンなどに加え、microSDカードスロットも備えているでつ。
トレー式なので開閉時に付属のピンを使う必要があるが、データの受け渡し時などに重宝。
端子類の配置はいいかなぁ~
なお、まだまだ需要のある旧規格のUSB Type-Aスロットは搭載していないでつ。
それについては、Type-CからType-Aの変換アダプターが付属。
HDMIなどの映像出力もType-Cからの変換アダプターで対応可能だけど、こちらは別売。
ACアダプター用のプラグは、付属の電源ケーブルとウォールマウントプラグの2種類が付属。
ウォールマウントプラグ装着でサイズを測ったところ、約7.3×7.3センチメートル、厚さは2.8センチメートルで、重さは約225グラム。
持ち運びにも適したサイズといえよう。バッテリー駆動は約8時間(MobileMark 2014による計測値)。
残量0%状態から30分で50%まで急速充電する機能も備えるでつ。
今回試用したスタンダードモデルの仕様は、CPUがCore i5-7260U、メモリーが8ギガバイト、ストレージが容量512ギガバイトのSSD。
SSDももっと大容量で、コスト的にも低くできるといいんだけどなぁ~
通信機能としてIEEE802.11a/b/g/n/ac 、 Bluetooth 4.2を備えているでつ。
OSはウィンドウズ10プロで、ビジネスユースも視野に入れているでつ。
なんとなく見た目からデザイン重視の製品かもって感じもあるけど、実際に使ってみるとパソコン作業で大きなストレスを感じるような部分はほとんどないみたい。
負荷がかかると背面上部の通気スリット近辺が少し熱くなるが許容範囲内。
高精細の液晶は屋外でも実力を発揮し、キーボードのタッチも良く、アクティブペンの使用感も良好。
とはいえ、先述したとおりスタンドが開きにくい、ペンの取り付けリングの見た目が良くないなど小さな不満は…。
ボディーは指紋などの汚れが付くと染みのように見えて目立ってしまう点も気になるでつなぁ~。
外観が美しいだけに汚れるとだらしなく見えてしまうでつなぁ~。
汚れを拭き取るクロスが必須でつなぁ~
現行モデルのSpectreシリーズは本機を含めて計3機種で、いずれもブラックとゴールドのカラー。
広告ページなどではかなりゴールド感が強調されているでつが、実際はメッキ部分が背面に隠れているので、落ち着いた印象。
ビジネスユーザーの中にはUSB Type-Cのみというインターフェースに抵抗のある人がいるかもしれないけど、変換アダプターの併用が許容できるのなら、
競合するマイクロソフトの「サーフェスプロ」と競える実力を持ったマシンかなぁ~。
そいとHPのノートは、海外製作だからイマイチ品質というか動作とか反応速度、タッチ機能に不満があるでつなぁ~
やっぱり、ノートもメイド・イン・東京製作にしてほしいなぁ~
だけどこのタイプのモバイル、画面がもう少し小さくてもいいような…
手で持てるのもありかなぁ~
HPのパームを改良した版もあるといいと思うでつ!