シンポジウム
箱根山地シカ問題の解決に向けて
~丹沢・箱根山地から見えてきたもの~
日時:2018年2月24日(土)13:30-17:30
場所:小田原市生涯学習センターけやき 大会議室
主催:NPO法人小田原山盛の会
後援:小田原市・箱根町・小田原環境志民ネットワーク(予定)・
ブリの森つくりプロジェクト
第1部 箱根山地の現状報告
柏木聰(仙石原野生鳥獣クリニック・NPO法人小田原山盛の会)
シカのホットスポット、オスジカの分布、シカの胃の内容物の分析
川島範子(NPO法人小田原山盛の会)
林業被害の実態、森林植生の劣化、アオキ墓場の紹介
古林賢恒(元東京農工大学森林生物保全学研究室・丹沢大山学術調査団副団長)
丹沢・箱根山地から見えてきたもの
第2部 総合討論「箱根山地シカ問題の解決に向けて」
司会:古林賢恒 パネリストの発表
羽太博樹氏(神奈川県自然環境保全課)
県の取り組みと箱根山地および定着防止地域の対策について
大場孝裕氏(静岡県農林技術研究所)
となりの静岡県のシカ状況
濱崎伸一郎氏(野生動物保護管理事務所)
箱根山地における環境省委託事業の紹介
総合討論
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山盛の会は2015年度より県の助成により箱根山地のシカ生息状況の調査を行っていますが、シカ影響は年々増しており、所により丹沢並みにまでなっている事が分かってきました。
シカの嗜好性の高いアオキは、採食により標高500m以上のエリアの多くの所で退行し、明神ヶ岳や足柄峠では場所により丹沢と同じようにササの採食、後退が始まっています。
林業被害が頻発し新植地では数年の累積により一刻も速く柵の設置が必要な状況となっています。
落葉広葉樹林においては下層植生の劣化が進行し、水源林機能の低下が懸念されています。
また里山地域では農業被害で耕作放棄地が出ています。
これまで不嗜好と思われていたお茶が採食され、シカの胃の中からはミカンやキウイまで見つかりました。
シカの密度は丹沢に比較して低いにも関わらず、このように丹沢で経験したシカによる影響が箱根全域で発生しています。
この度のシンポジウムでは箱根山地の現状を市民の皆さんにお伝えし、専門家をパネリストとして迎え、今後の対策について意見交換をいたします。
是非皆様ご参加、御意見よろしくお願いいたします。
お問い合わせ
NPO法人小田原山盛の会
副理事長・事務局 川島範子
☎ 090(9349)7014
メール burimori.p※gmail.com
※は@に変換してください。