ブリキ屋

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NHKを変えるのは「視聴者のご意見」

2019年10月09日 | 政治

NHKの報道記者として、森友学園問題のスクープを連発した相澤冬樹氏はこう語る。相澤氏はNHK大阪放送局で司法キャップなどを務め、2018年8月に退職した。

相澤氏は「森友学園に売却された国有地だけが価格を開示されない」というニュースの原稿を書く際、「この土地に建つ小学校の名誉校長に、安倍昭恵首相夫人が就任している」という内容も冒頭に書いたが、デスクの判断でこの部分を削られてしまう。

「その後も、私が関わったNHKの森友報道では、『クローズアップ現代』や『ニュース7』などの番組で、人事権を振りかざした露骨な圧力がありました。全国のNHK報道部門のトップである安倍官邸に忖度した報道局長が介入してきたのです。

そこで相澤氏は「大阪地検特捜部もこの情報を把握して捜査している」という情報を付け加え、7月26日の『ニュース7』でやっと報道することができた。「近畿財務局が森友学園の都合に合わせて価格を決めていた」という、背任行為を強くうかがわせる大スクープだ。

放送から3時間ほどたってから、激怒した小池英夫報道局長が、私の上司である大阪のA報道部長の携帯に電話をかけてきたんです。私はたまたまA部長の目の前にいました。『私は聞いていない』『なぜ出したんだ』と、私にも聞こえるくらいの大声で怒鳴られていました。

 社会部長が説明したはずだから、聞いていないはずはない。きっと社会部長はニュースを通すため、わざと重要性がわからないように説明したのでしょう。それで、報道局長は『そんな重要なニュースだとは聞いていない』と怒っていたのだと思われます。

 電話を切った後、『あなたの将来はないと思え、と言われちゃいましたよ』とA部長は言いました。しかし私は『それは私のことだろうな……』と思いました。

 もうひとつ、この時におかしいなと感じたことがあります。それは、報道局長が電話をしてきたのが、ニュースから3時間ほどたっていたことです。もしもニュースを見て激怒したのなら、ニュースが終わった直後に電話をしてくるはずですよね。

 ではこの3時間のタイムラグは何なのか? おそらく自分でニュースを見て激怒したのではなく、ニュースを見た“他の誰か”が激怒して、報道局長に何かを言ってきた。報道局長はそれを受けて私の上司に電話をしてきたから、時間がかかったんでしょう。

 では、“他の誰か”とは誰でしょう? NHK内部の人ではないでしょうね。報道局長は報道部門のトップですし。小池報道局長が安倍官邸の人たちと近いことは、よく知られています。そこから圧力があったんだろうなあと私は推測しています」

 相澤氏は森友事件に関するスクープ報道でNHK報道局長賞を受賞。それと同時期に、社内の人事異動で記者職から外されて「考査部」に移されることになる。
「私はNHKで31年間、記者を続けてきました。これからも生涯、記者でいたいと思っていました。しかも森友事件の取材の真っ最中に、担当していた記者を外すというのは信じられません。報道局長賞の受賞も同時期でした。

 そして現在は『大阪日日新聞』を発行する新日本海新聞社の記者として、森友問題の取材を続けている。

 私は受信料で成り立つ公共放送がこれからもあってほしいし、あったほうがいいと思っています。しかし、こんな放送をやっていたら視聴者にそっぽを向かれてしまう。
 今回の参院選で『NHKから国民を守る党』が一定の支持を受けて議席を確保したのも、NHKの放送に不満を持つ人が増えて、信頼がどんどん薄れていっていることの表れだと思います」。

NHKはじめマスメディアのトップは現政権の言いなりだ。 海外のメディアからもそれを危ぶむ声がある。 TVしか見ない高齢者と政治に興味のない一部の低所得者層が安倍政権の延命に手を貸してしまう。 目を覚ますことを切に願う。





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