オベロン会ブログ

英米文学の研究会、オベロン会の専用ブログです。

2018年11月のオベロン会

2018-11-16 | みかん

 

こんにちは、すっかり秋も深まってきましたね。

11月のオベロン会は、フレッシュな風が吹きます。三枝和彦さんが発表してくださいます。小説を丁寧に読み解く三枝さんのご発表を楽しみにいたしましょう。三枝さんからの要旨をいただきました。

イーヴリン・ウォーの小説とジャーナリズム的想像力

 

小説の黎明期より、多くの小説家と小説はジャーナリズムと縺れ合った関係にあったが、イーヴリン・ウォーと彼の手になる作品もその例である。ウォーとジャーナリズムというと、“A Novel about Journalists”の副題をもち、ジャーナリズム/ジャーナリストを容赦なく諷刺したScoop (1938)の名が真っ先に思い浮かぶが、戦間期の“Bright Young Things”のきらびやかだが虚無的なありさまを描き出したVile Bodies (1930)も見逃せない。本発表ではこれらの作品を読むことを通して、ウォーの作品とジャーナリズム/ジャーナリストの関係を検討してみたい。

 

ウォーといえば、小説の名手、さりげない描写に毒気の滲むユーモアがあって、読者は気が付けば彼の世界に引き込まれていますよね。そこに、ジャーナリズムという歴史的コンテクストを絡めることで、議論をふかめることで、彼の作品の普遍的な要素もみつけられそうです。

ジャーナリズムが昨今の日本でも様々議論され、Post-Truthの時代ともいわれる現代を生きる私たちに、ウォーはどんなメッセージを与えてくれるのでしょうか。

 

場所などは、いつもの通りです。会の後は、暮れなずむ庭園をみながら、盃を交わしましょう。

午後2時半より。(会場費:1000円)

場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。


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