美容室グレープス (飯田市) 店長&スタッフ・ブログ

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「夏・着物でお出かけ」 ⑥ 「夏着物」と「浴衣」

2015年08月07日 | 夏・着物でお出かけ

「夏着物」と「浴衣」の違いってなんでしようか。

 

実はもうお気づきの方も多いと思いますが、

 

当ブログの、今回の「浴衣」の連載で使用されている 「浴衣」と、昨夏の「旅の着物に・・八ヶ岳編」で

モデルさんが着用した「夏のきもの」の一着目は、同じ着物です。

 

左「浴衣」  右「きもの」

◆このような、綿麻の白地に、かすり模様の生地から仕立てられた着物は、

素肌に着れば、浴衣になり。

襦袢(じゅばん)を下着に着れば、「きもの」になります。

 

「浴衣」は

「素肌に着る」と言っても、外出着として着る場合は、下着が必要となります。

今回のように、白が基調のきものの場合は、透け防止の観点からも、

下着は重要です。

「浴衣」の下着は、肌襦袢。

着物と肌が直接触れる部分が少ないほうが、衛生管理面からもメリットがあります。

 

裾のはだけが心配な方。や、

そんな「着物の弱点」のイメージを逆手にとって、

ちょっとした裾のはだけなんか気にしない、アクティブな浴衣女性を演出する手として、

下半身の下着として、「スパッツ」を着用。 なんて手も、アリ。 だそうです。

(これは、高名で、常に着物の将来に頭を巡らせる、和装の大先生からいただいたアイディアです。)

 

 

「浴衣」の足回りのポイントは、素足。

 

一方、

「きもの」

として着る場合は、長襦袢(ながじゅばん)の着用が、絶対条件になります。

長襦袢

「夏着物」用の下着ですから、通気性が問題です。当然薄手の素材です。

肌襦袢の上に長襦袢を重ね着します。

 

  

① 長襦袢の衿が、着付けをしたときに露出するのは、胸元の囲みの部分ですが、

そのえりの部分(右写真の囲みの部分)に、色物や柄物の半襟を縫いつけ、コーディネイトします。

この着付方は、

あたかも、男性がジャケットを着する時に、シャツとネクタイなどで襟元のVゾーンをコーディネイトをする着こなしのように

映ります。

(なお、このような、白の長襦袢の衿をそのまま生かせば、着付した時の衿元も白となります。)

 

② 帯締め (上の写真の帯の部分の囲み)は、

帯を固定させるための機能として必要なものであると同時に、カラー・コーディネイトのポイントともなります。

着付のさいごの帯締め選びが、なかなか決まらない。

・・・なんて経験、皆さんお持ちではないですか。

 

 「きもの」としての着こなしの最重要ポイントは、足回り。

「足袋と草履」をしっかりキメれば、

夏のちょっとしたお出かけ着としては、十分通用します。

 

つづく。



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