Presented by グレープス.com and スズキ美容室.com (長野県飯田市)
「神様のカルテ2」に登場する信州のフォトスポットを巡る「写真旅」。
その第二回目。
小説の「神様のカルテ2」に、こんな描写があります。
◆「いまのところ呼び出しはないな。・・・・・・・
意地の悪い悪魔も、ハルの帰宅日くらいは、気を使ってくれるのかもしれん。」
細君はまた微笑する。
「それより土産話の一つも聞きたいものだ。
ハルのことだから、2週間も高遠にこもっていたわけではないのだろう。」
「はい、清内路に足を延ばしてきました。」
「清内路?」
「伊那路と木曽路の中間に位置する、山間の小さな村です。
黒船桜といって、ちょっと類を見ないくらい素敵な 枝垂桜があるのです。」 ◆
今回は、「神様のカルテ2」で主人公の医師・栗原一止さんの 妻で、写真家の栗原榛名さんが、撮影で訪れた、
清内路の黒船桜をシャッターに収めてきました。
国道256号沿い、清内路村の入り口にある案内板。
★美容室グレープスの本店である、 飯田市の旧市内 ※1 に位置する「スズキ美容室」のちょうど前を走る
通称「東中央通り」が、この国道です。
飯田市内の国道256号線。(このあたりでは、「東中央通り」、または、「谷川線」とも呼ばれています。)
★この地点は、美容室グレープスのある飯田駅のロータリーから、
直進して、中央通り商店街を1丁目から4丁目まで、下り坂を一直線に通り抜けた地点の信号です。
「スズキ美容室」へは、ここで左折です。
お見逃しなく。
★ 同じ地点の信号です。
この写真では、逆方向から見ています。
今回の撮影では、「スズキ美容室」を発車して、この方向に、中央通りを登り。
中央通り2・3丁目の交差点を左折して、国道256号線を道なりに西へ走り、清内路村方面へ向かいました。
途中、中央自動車道路の飯田インター上の交差点で、今度は、国道153号線が、256号線と重なってきます。
道路名だけ追っていると、この道順は、なかなか複雑です。
が、そこから先は、もう一本道。
「スズキ美容室」を出発して、清内路村の入り口の看板までは、およそ45分で到着しました。
※1 飯田市の旧市内
飯田市は、古くから数多くの町、村の合併によって出来上がった地方自治体です。
その一番元からある市街地を「旧市内」と呼びます。
地形的な特徴から、「丘の上」とも呼びます。
江戸時代にお城があり、城下町として栄えた地域です。
20世紀の最期のころまでは、この町にも活力があり。 そんな、むかしの写真を見ていると、
かつての時代(のにぎわい)と現在の変貌ぶりに、ちょっと、ショックを受けてしまいます。
★「昭和」時代の名作映画、
藤田敏八監督の「帰らざる日々」には、当時の飯田の街の風景が、フィルムにしっかりと記録されています。
◆ ところで、
「清内路村」は、残念ながら、現在は存在しません。
この小説の出版後に、隣の阿智村 (「昼神温泉郷」で有名です。)に吸収合併されました。
そのため、上の写真の看板も「清内路地区」となっています。
清内路小学校
阿知川
阿知川にかかる「たいしょうはし」をこえると、
通信手段のほとんどない、嘉永6年当時。
ペリーが、浦賀に来航したことが、当時の清内路村の人々に、ニュースとして伝わっていたのかは、?です。
桜の満開からは、完全に1週間遅れてしまったこの撮影。ちょっと失敗しました。
例年より1週間から10日早めの開花だったようです。
歴史の重みを感じずにはいられない、みごとな古木の風格。
葉桜への衣替え中の黒船桜。
花の季節は完全にピークを過ぎているのですが、
淡い、水彩絵の具で描かれたような色彩の桜の佇まいにも魅力を感じてしまいます。
皆さんはどうお感じでしょうか。
実は、この桜の古木は、墓地の中植えられています。
お墓? 桜? どちらが先なのでしょうか?
桜の花とちょうど入れ替わるかのように咲き誇るのは、はなもも。
桃源郷の中に、一本の枝垂桜の巨木。 周りを取り囲むのは墓石。
ほんとうに、「ちょっと類を見ない空間」です。
次回は、清内路と、咲き誇るはなももについてご紹介します。
(このブログは、長野県飯田市の美容院 「美容室グレープス」 + 「スズキ美容室」 のスタッフによって運営されています。)