Presented by グレープス.com and スズキ美容室.com (長野県飯田市)
昨年とは打って変わって、ことしの春は天候に恵まれました。
皆様も、花の季節を満喫されたのではないでしょうか。
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◆ いまは、青々とした若葉がしげる葉桜の季節。
わたしたちが、ふだん、美容室にいらっしゃるお客様と、おしゃべりさせていただく中で、最も多い話題は、季節の話題です。
こんな平凡なテーマでも、なかなか話が尽きないのは・・・
田舎らしいちょっとした自然が、市街地にもあり、町はずれまで行けば、たくさんあり、
空気が澄んでいて、季節のメリハリがはっきりしている飯田ならではのことです。
そして、この話題が一年中で、最も盛り上がるのが、春、花の咲くころです。
飯田の春の花の代表選手は、桜です。
年に一度訪れる、桜の季節になると、何故か気持ちがそわそわする、という方も多いのではないでしょうか。
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飯田の旧市内には、古いお寺が多くあり、必ずと言っていいほど
一本植えの、枝垂桜があります。 (4/2撮影)
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桜の季節には、美容室にいらっしゃったお客様から、各地の桜の開花情報を毎日のようにお聞かせいただく私たちですが、
すぐに見に行くことはなかなかできません。
そんなこんなで、花の盛りを見逃してしまう、というのがこれまでの経験でした。
が、今年は、お天気に恵まれたこともあり、
できるかぎり、桜のスポットをめぐり、記録に収めてみよう・・とチャレンジしてみました。
題して、「2016 桜の総括」。
(写真の撮影日なども掲載しています。 来年の春のお花見の計画にお役立てください。
因みに、今年の開花は、昨年より1週間ほど早く、雨が降らなかったため開花期間も1週間ほどと長く桜が楽しめました。)
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(4/6撮影 飯田動物園下)
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ところで、いま、この時代の「桜のメッカ」とは、どこになるのでしょうか?
その答えは、・・・ 全国どこの街でも、「学校」 ということになるのではないでしょうか。
◆この写真の桜は、グレープスのご近所。 丸山小学校さんの桜です。
丸山小学校には、見事なソメイヨシノの並木道があります。
▼桜は、そもそも群生の植物ではなく、
また、今のように、花の開花と葉の芽吹きが、時間差で訪れる植物ではなかった。と言われています。
(花と葉が一緒に芽吹く。つまり、ピンク色と緑色が混ざった状態。枝には、ピンクもしくは、白一色の花。という現代の桜の開花のイメージとはかなり違う景色を想像してみてください。)
桜は、今でこそ、街路樹として、日本全国に多く植えられ、春の訪れを告げていますが、
まとまった植樹が始まったのは、明治時代以降で、
街路樹として庭や町中に広まったのは、昭和の中期以降(いわゆる「戦後」)なのだそうです。 ※1
今あるものが昔から変わらずにあったもの、という前提で、歴史をイメージすると、「いろいろな錯覚や誤解が生じる」
という代表例です。
着物や、お嫁さんの歴史のケースで起こる錯覚と同じですね。
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長方形をした学校の敷地の2辺を桜並木で囲まれる丸山小学校。
◆そして、最後にご紹介する桜は、グレープスから風越山方面を眺めた時、その山のすそ野に、
ひときわ目につく、大きなピンク色の桜の樹です。
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その樹は、はるか彼方からも、はっきりと認識できるほどの圧倒的な存在感です。 (4/7撮影)
それが、風越高校の校庭の端の急傾斜の上に立つ、枝垂桜の古木です。
そして、この枝垂桜の今の季節を写した姿が、このページの冒頭の葉桜の樹です。
◆この桜の樹を先頭に、風越高校の正門まで続く坂道には、この枝垂れ桜とは別の種類、色白の花をつける「ソメイヨシノ」の古木が見事な隊列を作っています。
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◆桜が満開を迎えていたこの日、風越高校さんは、入学式でした。
そういえば、最近のヒットソングの中に、詩のモチーフとして、数多く登場している桜。
舞台は学校、テーマは、「新しい出会い」とか、「旅立ち」を歌った「胸キュン・ソング」がほんとうにたくさんあります。
桜を、「新しい出会い」とか「旅立ち」の春の象徴のように歌った 桜ソング。 何か、思い浮かぶものありますか。
そして、あなたの一押しソングは何ですか。
わたしは、これを選んでみました。
「♫ 桜咲く門を緊張しながら、春風に押され入学した日。 周りのみんなが輝いて見えて、私一人だけ自信がなかった・・・」
SKE48さん 「手をつなぎながら」 より
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◆今年は、6月25、26日に、文化祭を開催する 風越高校さん◆
私たちの美容室は、今年も協賛させていただいています。( 写真のパンフと広告は、昨年のものです。)
飯田でも、今年は、早くも30度越えの日がありました。 暑いです。
当日は、浴衣でも着て、応援に出かけましょう…
※1 参考文献 「桜が創った「日本」―ソメイヨシノ 起源への旅 」(岩波新書) 佐藤 俊樹 著
▼そもそも、桜がこれだけ日本中に広まった理由は、江戸時代の品種改良(桃で言えば、ハナモモのような、花に特化した品種の誕生)と、造園とか、都市計画といった分野での、「桜を使っての空間演出」(街路樹として起用し、群生させると花の開花時のインパクトが大きくなる)方法の確立と、その拡散の成功によるところが大きい。ということをこの本のおかげで知りました
▼日本中で春の訪れを告げ、いま、多くの人々(外国からのお客様をも)を喜ばせている桜の樹。わたしたちは、これを、自然からの恵み、と勘違いしがちですが、これは、桜の樹を、造園や都市計画の中で積極的に起用した、主に、50~60年くらい前の先輩方の英知と尽力の成果を、いま、わたしたちが享受しているもの、という構図を、ぜひ理解しておきたいものです。 そうすると、今度は、これから50年後に繋ぐために、いま、わたしたちがしなければならないこともおのずと理解できてきます。そして、この構図は、他の多くの文化や産業にも当然のように当てはまります。そう、わたしたち美容に携わる者も、やらなきゃいけないことがありますよね。