美容室グレープス (飯田市) 店長&スタッフ・ブログ

飯田駅アイパーク広場前「美容室グレープス」(グレープス.com)のブログ。 
本店「スズキ美容室」(飯田市)の話題も。

映画鑑賞会「愛を積むひと」へのお誘い

2018年01月18日 | 日記

Presented by  グレープス.com  and スズキ美容室.com 

and  スズキ美容室・訪問サービス.com  (長野県飯田市)

 

毎年恒例  真冬の福祉映画鑑賞会のご案内です。

わたくしたちが、

介護職員初任者研修や、各種の福祉講座に参加させていただいています

「飯田ボランティア協会」さん主催の映画鑑賞会のご案内です。

プログラムの決定速報と同時に、

大きな反響をいただき、

早くも、多くのお客様に前売り券をお買い求めいただいています。

鑑賞会が、楽しみです。

 

先日、プレイガイド対象の試写会が行われました。

レポートは、追って掲載させていただきます。

 

「美容室グレープス」では、前日まで、

「スズキ美容室」では、、当日の午前中まで前売りチケットをご用意しています。

 


着物で、セレモ二ー ⑬ 自由の時代

2018年01月11日 | 着物で、セレモニー

Presented by  グレープス.com  and スズキ美容室.com 

and  スズキ美容室・訪問サービス.com  (長野県飯田市)

 

◆企画・制作  美容室グレープス

◆制作協力  たちばな飯田店

 

◆出演 木下実郷

◆フォトグラファー    砂場栄一(リアライズ)

◆ヘアメイク・着付け  伊藤明美(美容室グレープス)

◆ヘアメイク       佐々木京子(美容室グレープス)

◆日本髪・ヘアセット・着付け 鈴木文子(スズキ美容室)

◆構成・AD        鈴木彰(美容室グレープス)

 

 

美容室グレープスの本店、スズキ美容室では、

2011年に「ウェディング・ファッションショー」を開催させていただきました。

その際にも、

当店で携わらせていただいた結婚式から始まって、

歴史的な結婚衣装の再現などを試み、

お客様と楽しく婚礼ファッション、風俗としての結婚式を振り返って、

有意義な時間を過ごさせていただきました。

スズキ美容室 公式サイト ⇒ 「ウェディングファッションショーの記録」

 

◆2011年のこのファッションショー当時も、

結婚式の形態がご両家様主催のかたちから、

新郎新婦様、個人の主催に移っていく過程での    ※1

結婚式の形態の変化について、

「昭和の花嫁」というタイトルで

取り上げさせていただき、大きな反響をいただきました。 

 

~そのさわりを、ここで少しご紹介させていただきます~

 

 ◆スズキ美容室が開店した年 1963年(昭和38年)の結婚式の世相

<現在のお婆様世代の時代の、結婚式の象徴的シーンです。>

 

<以上の3点、「週刊昭和 38年」週刊朝日百科 より>

 

◆1981年(昭和56年)の映画「野菊の墓」

<現在のお母様世代の青春時代にあたる時代でしょうか。>

日本の国にかつて存在した、「家制度」の元で、恋愛結婚が許されなかった薄幸のヒロインを描いた純文学が原作のヒット映画。

野菊の墓は、1970年代には、山口百恵さんも主演されている当時の人気作品です。

この作品が人気だった背景には、

「家制度」と「許嫁(いいなずけ)システム」へのレジスタンスの空気感が、ひしひしと伝わってきます。

そう、このころは、まだ、家制度を引きずっていた、そんな時代だったんでしょう。

 

ただし、国民的アイドルが、家制度や因習にさいなまれる悲運のヒロインを演じるのは

どうも、この時代(1980年代初め)までのようです。

◆ 映画「野菊の墓」  ★伊藤左千夫原作 ★沢井信一郎監督 ◆

<主演の松田聖子さん演じるヒロインの白無垢姿と、人力車での嫁入り行列の映像は、

当店の「ウエディング・ファッションショー」の企画・演出の際のイメージソースにさせていただきました。

シンプルなストーリーと素朴な映像表現、奇をてらうところのない素敵な文学作品の映画化です。>

 

◆そして、時代は移って、現在ですが・・・

結婚式の「家⇒個人」への流れは、加速度的に進んでいるように感じます。

いまは、誰もが選択の自由を手にすることができる幸福な時代です。

 

結婚式・披露宴の形式も主催者であるご本人の意志による自由選択が可能な時代です。

そんな中から、いま、現代のコスプレカルチャーとも共鳴する、

新時代のウエディングカルチャー(江戸時代のお色直しのような、)が誕生し始めているように感じます。

 

そして、この自由な結婚式・披露宴の現在のトレンドを会式の面から考察してみると、

「しがらみに縛られない、気の合う仲間とのフラットな結婚祝賀パーティー」形式が主流

とでも表現すれば適切なのでしょうか。

でも、

そんなフランクなパーティーの際には、

「第一礼装姿のご両親」だけが、置いてきぼり…状態で、

パーティーの中で取り残された存在にならないように、

ぜひ、カジュアルなドレスコードの設定もご検討ください。

 

また、こういうトレンドの時代であればこそ、

新郎新婦様が、

主催者として、親御様、親族様、お仕事の関係者さま、ご友人さまなどの多方面の関係者の嗜好を調整して、

(それは、複雑な外交問題を解決するほど、面倒で、手間のかかる高度な作業かもしれませんが・・)

その結果として、幅広い層のゲストが満足を得られる、フォーマル度の高い結婚式・披露宴をセルフプロデュースされたのなら、

そのご夫妻の将来の社交の舞台が拡がること、間違いなしですし、

なによりも、社会的信用が高まることも、間違いないのではないでしょうか。

飯田のような田舎社会では、その効果も絶大のように感じますが、

いかがでしょうか

 

さいごに、

わたくしたち美容室は、

お客様の多種多様なニーズに、適応できるような技術の引き出しを多くご用意できるように努めさせていただきます。

そのなかでも、

とりわけフォーマル度の高いセレモニー・ファッションのニーズにお応えすることが、

当店のお客様のご期待に添えることと確信しています。

 

姉妹編「結婚式はだれのもの?その格式とは・・?」 も、引き続きお楽しみください。

 

※ 「家制度」のもとでの結婚

1898年(明治31年)に始まり、1947年(昭和22年)に廃止された家制度では、戸主(本家の親)の同意なしには、結婚できないと法律で定められていた。


着物で、セレモ二ー ⑫ ドレスコードを学ぶ

2018年01月03日 | 着物で、セレモニー

Presented by  グレープス.com  and スズキ美容室.com 

and  スズキ美容室・訪問サービス.com  (長野県飯田市)

 

 

皆様、あけましておめでとうございます。

本年もこのブログ、美容室グレープス、スズキ美容室をお引き立ていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

今回の連載の最後のスタイリングになります。

◆田舎のおじい様、お婆さま主催の「新年会」、それも、由緒ある割烹料理店でのお食事会に参加する設定での

振袖スタイリングです。

 

前回は、振袖のコーディネイトの万能性をご紹介させていただきました。

今回は、T.P.Oにおける振袖の万能性をご紹介させていただきます。

 

「民族衣装は(フォーマルウェアの)万能選手」

これは、ドレスコードについてのプロ中のプロ、

元外務省の儀典官(国賓公賓の接待役であり公式行事のプロデューサー)の著書のなかの

キャッチフレーズです。

(「世界に通用する公式マナー/プロトコールとは何か」 寺西千代子著より)

 

振袖は、未婚女性の第一礼装ですから、

不祝儀でないセレモニーであれば、公的な正礼装の場でも、準礼装の場でも

今回のような私的なお祝いの場でも、お料理店さんの格式にあわせて着用できる

本当に万能選手です。

 

また、

飯田地域では、未婚であることが必ずしも着用の絶対条件ではないようです。

◆ご兄弟や、ご親戚の結婚式に参加される既婚の女性が、

(といっても、年齢制限的なものはあるようですが)

おあつらえの振袖を着用されることは、珍しいことではありません。

 

◆ 卒業式

いまでは、女学生の卒業式の衣裳の定番は、袴姿ですが、

袴姿(明治大正時代の女学生の制服でした)が流行 ※1 する前、

1980年代ぐらいまでは、振袖が卒業式の衣裳として、当たり前だった時代があるようです。

ですから、卒業式に振袖を着用することは、当然 ありです。

 

◆結婚式・披露宴の招待客として、

お友達の結婚式に華を添えることができるのも振袖の特権です。

 

ただし、このケースでは、注意を払わなくてはいけないこともあります。

招待客が主役のお嫁さんを「食ってしまう」ことです。

髪型をはじめとするコーディネイトに細心の注意が必要になります。

また、お嫁さんの衣裳と被らないように、主催者とのコミュニケーションが大切になります。

 

近年は、

多くの場合、結婚式、披露宴の主催者が、新郎新婦の両家様から、新郎新婦さま個人に変化しています。

結婚式、披露宴の形態もさまざまなものになってきています。

参加者側の予測や、経験則が通用しない場合があったり、

儀式そのものも一律のものでなくなっている様子です。

主催者側のドレスコードの設定と、

招待客との意思の疎通が今まで以上に、重要になっていることは間違いありません。

 

次回は、この連載のまとめとして、その点について、

考えてみたいとおもいます。

つづく

 

※1

袴姿での卒業式

1975年から連載が始まった、大正時代の女学生を主人公として、国民的ヒット作となった、少女コミック「ハイカラさんが通る」(大和和紀 原作)の影響から。と言われています。