事実上のシン・ゴジラ感想記事

2016年12月29日 23時32分10秒 | 日記


仕事納めの帰りに打ち納めしてきました。打ったのは沖ドキ。
勝ち額でいえば1000円だったけどカナちゃんランプも光らせたから満足じゃ。
今年は沖ドキシリーズにコスコスにしてやられたけども終わりよければ全てよし。
ちゅう訳でついでに書き納めとして今年見たもんで感想を書き逃してたもんだったり
時間を置いてみたら感想が変わったもんだったり補足だったりを書いてみようと思う。
ぶっちゃけシン・ゴジラの感想以外はオマケな上にバレ有りなので注意して下さい。



>シン・ゴジラ
怪獣映画のツボを抑えてる事と必要ない部分を殆ど切り捨てた割り切りっぷりが最高。
怪獣映画って基本怪獣を見に来ているのだから本筋に直接関わってこないキャラ描写を
抑えるのは合理的で、お陰で今までシリアスさを削ぐ要因になってたりダサく感じてた
ところが大分削れてよりリアルになった。だからこそ異物としての更にゴジラが際立つ。
これだけで過去のゴジラシリーズとは一線を画してるよ。ストーリー自体もそうだけど
緩急織り交ぜたタイトな演出とか画面の高級さも相まってちゃんと外にお出し出来る
見た目にもなっている・・・ってかだからこそあんな大ヒットしたんだろうけども。

CGもリアルはリアルなんだけどハリウッド版みたいな生物としてのリアルさじゃあなく
着ぐるみゴジラがそこに実在するようなリアル、かといって着ぐるみに感じる嘘くささも
無いCGの匙加減もまた最高。一部あからさまにCGと丸わかりなシーンがあるにせよ
大きな見せ場ではCGと着ぐるみの良いとこどりな絵面が撮れていて日本型怪獣映画の
進化系を見せられた気分でもありました。

世界観のリアルさとゴジラがそこに存在するリアルさを怖さとして際立たせていたのは
ゴジラが動いたら下ではこうなるとだか対ゴジラに対しての及ばなさだとかを段階を踏み
画で見せていたからこそ。そして今まではここで起っている事に無駄なドラマを付けたり
していたからダサく見えたりテンポが悪くなったりしていたのだけれど、ちゃんと想像で
補える見せ方をしているし、その見せ方のお陰で生々しく怖さを感じられてそれが作品の
トーンにもバッチリ合ってる。タバ作戦から熱線までの流れの興奮度の高さはもちろん画の
インパクトの大きさもあるけど、こういう演出が下地にあるからこそですよ。

あと新規のBGMが軒並みカッコイイのと旧作のBGMの使いどころもまた良い。
初上陸でチョイスしたBGMが初代ゴジラというのは勿論良いのだけど流れた瞬間の
「あっ・・・」って感じせられるセンスの良さも良いし初代のいびつな音楽が高級感ある
画面で流れた時のアンバランスさが異物として現れたゴジラとそれに伴って壊れた現実に
リンクしてて初見じゃ恍惚としちゃったよ。ゴジラ第四形態になってようやく馴染みある
そして場面に合った曲のセレクトしたのもニヤリ。そして宇宙大戦争をよりしっちゃか
めっちゃかな音で新録したバージョンも超カッコイイし、それが流れるヤシオリ作戦で
それまで抑えていた特撮のケレン味をフルに発揮したバカバカしくもある絵面も最高。
開放感という名のカタルシスが最大限に生まれた瞬間だったぜええええ~い。

・・・と結構端折って書いてもこんなテンションと量になっちゃう程度には大評価してる
作品なのだけど悪い点をあげようと思えば挙げれなくもないので作品自体の完成度は
滅茶苦茶高いという訳ではない。だけど怪獣映画のブレイクスルーをリアルタイムで
体感出来て興奮したしその影響で過去作をまた違って目線で見返したりもしたので
それだけでも自分的に大きな意味のあった映画でした。



>第九地区
生き物としてのリアルじゃない方向のCGって意味ではまずシン・ゴジラに近いもの
(こっちの方が数年公開早いけども)があって、まずはそこに惹かれたし宇宙人との
バディ物としも燃えたから娯楽映画として凄い面白かったけど、この映画のキモは
アメリカにおける差別に対しての風刺だろうからそこに関して知識や関心が薄い俺が
話を読み解けたかというとちょっと自信が無い。でも報道番組の体での視点から人の
視点に切り替わる事で見え方や印象が変わる演出をさりげなくやってるのは上手いなと
思ったし宇宙人も差別されても仕方ないような事をやってる塩梅は嫌らしさが無くて良い。
最後は大衆に差別される側に回った主人公へのひとつのアンサーも不思議な後味の良さ。



>もらとりあむタマ子
huluで配信されててあっさん(前田敦子)主演かぁ~なんて何の気無しに見たら
思ってたより普通に面白くてクスクス笑いながらタマ子の微妙な成長と父親との
距離の取り方に和んだり笑ったりイラついたり最後には父親目線になってみたり。
映画の内容としては大層なもんじゃあないけどコメディーとしてはよく出来てて
あっさん萌え映画としてはこれ以上のもんできないんじゃないかと思いましたよ。
AKBやってなかったらこんな自堕落な生活をしてたんだろうなぁとか思わせる
妙な説得力にも笑ってしまう。あっさんって実はコメディ向いてるんじゃないの。



>セーラー服と機関銃-卒業-
主演の1000年ちゃんが気の毒になった。雨が降るシーンが一番の名シーン。
見終わった後で本編と関係無い1000年ちゃんの浴衣姿が見れてこの拷問を
耐え切ったご褒美だと納得してたら、予告編で普通にそのカット使われていて
俺の2時間はなんだったんだと思いました。



>ガルパン劇場版
後から島田愛里寿が15歳だと解って評価を上げざるを得ないなぁと思った。
でもやっぱガルパンには否定的な目線の方が多い。作ってる側の倫理観がどうとか
今年半ばに感想として書いたけどドラマが薄いからストーリも面白くないのがなぁ。
スポ根なのに箱庭世界なのは明らかに駄目でしょう。キャラは可愛いのに勿体無い。
シリーズ通して否定的だけどOVA版だけは実は割とまっとうに好きだったりして。



>逆襲のミルキィホームズ
フラットな目線でこの映画みたら結構普通に駄目な部類。
でも旧スタッフが過去の反省を踏まえて作った1期のリバイバルとして見れば満足。
普通に作画も超可愛いし戦闘シーンも劇場版だけあって気合入ってるから見ていて
単純に楽しいからリピートして見るには良いかもなと思う。ただそれでもギャグは
駄目な時のパターンが残っていてそれでテンポが削がれたりしてたのはやっぱ残念。
自力で頑張らせる為にトイズ無しで闘わせるのは解るけどトイズがあるからこその
怠慢を克服する為に話を動かした方が見せ場も作れたし過去作とは違う精神的な
成長も描けたのではと思わないこともない。でも好きさ。円盤買っちゃったしね。



>灼熱の卓球娘
今年見たアニメの中では間違いなく1番面白かった。
じゃあなんで3話以降何も書かなかったかというと一番の盛り上がりが3話だったから。
他は手堅く頑張ってはいたけどあんまりにも落差が激しすぎてアニメ化するタイミングに
問題があったんじゃないかと思った。だってアニオリでやるにしても3話以上のドラマを
生ませる部分が無いんだもん。生まれるにしてもアニメ12話の後じゃんよおおおぉぉ~。
今後も気になるしアニメとの比較という意味も兼ねて原作を読んでみようかなと思った。
そう考えると原作販促という意味ではクリアできてたアニメだったのでは!?


こんな感じかな。
来年はもうちょっと感想文を書く力をつけたいですね・・・。
コメント
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