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野鳥・51~オナガ1

 鑓水“嫁入橋”付近の電線に止まっていた「オナガ(尾長)」。エナガと名前が似ているがこちらはカラス科オナガ属の留鳥で全く違う仲間。体長は35~39センチと大きく小型のエナガとは簡単に見分けられる。尾羽が長く頭部は黒に近い濃紺で胸や腹は淡灰色。平地から低山の比較的明るい場所で群れを作っている。糞が写っているのはご愛嬌。
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セイヨウボダイジュ

 鑓水公園に植栽されている「セイヨウボダイジュ(西洋菩提樹)」。シナノキ科シナノキ属の落葉高木で初夏に淡黄色の花を咲かせ果実は秋に稔る。その冬芽は赤褐色で長さは7~8ミリ。葉痕には可愛い顔が見える。
 お釈迦様がその下で悟りを開いたという“菩提樹”はクワ科のインドボダイジュ(印度菩提樹)で本種とは全く違う仲間。仏教がインドから伝わった中国では耐寒性が弱いインドボダイジュが無く、葉の様子が似ているシナノキ科の樹に“菩提樹”の名を付けたと言われている。
 平成5年に日本からドイツに桜の苗木が贈られデュッセルドルフ市のライン川沿いに植樹された。その返礼として平成10年に独日文化交流育英会を通じて八王子市に菩提樹の苗木88本が贈られ、八王子駅前、市役所前、商工会議所前やこの公園にも植えられた。セイヨウボダイジュは「セイヨウシナノキ(西洋科の木)」や「リンデンバウム(Lindenbaum)」とも呼ばれている。

♪♪リンデンバウムの 大きな幹に
  愛の言葉を 彫ってきた
  リンデンバウムの みどりの木陰
  忘れな草が咲いていた
  つの笛がわたる 夕べの空
  ふたりの愛の星が のぼってくる
  私の好きな 好きな人
  私の甘い口づけ あなただけに
(『リンデンバウムの歌』 作詞:岩谷時子 作曲:山本直純
歌:梓みちよ 昭和39年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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野鳥・50~コジュケイ

 長池公園“つくいけの道”をチョコチョコ歩いている「コジュケイ(小綬鶏)」。キジ科コジュケイ属の留鳥で冬に積雪の無い温暖な地方の雑木林や農耕地に生息している。体長は27~28センチで体形は丸っこく尾は短い。中国原産で1920年頃に東京や神奈川で放鳥されたのを始めにその後は狩猟の獲物として多数が放鳥された。キジの仲間のジュケイ(綬鶏)の胸の模様が勲章に付けられた布製の帯の“綬”に見立てており、本種はそれよりも小さい種なので“小”が付けられている。
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オクモミジハグマ・4~総苞

 高尾山“4号路”で多く見られる「オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)」。キク科モミジハグマ属の多年草で8~10月に直径2センチほどの頭花を穂状に咲かせる。写真は果実が全て散った後の総苞でこの姿もなかなか美しい。
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散歩道・21~結界

 世の中には“鉄塔ファン”“鉄塔愛好家”なるものがいらっしゃる。このブログでは以前、小説『鉄塔武蔵野線』(銀林みのる著)を紹介したことがあるが、その物語は小学生2人が夏休みに鉄塔の起点を目指して行くという“スタンド・バイ・ミー”的な内容で冒険好きな私は結構ツボにはまった。その後、時々鉄塔を見掛けると『これは〇〇線』と確認していたが、その反面、遠くから富士山を撮る時に鉄塔や電線が入って『邪魔だなぁ』と思うこともしばしばあった。
 昨年6月にテレビ放映された『タモリ倶楽部』で東京電力パワーグリッド送電鉄塔研究会が出演され自分たちの仕事の対象である愛する鉄塔についてマニアックに説明した『送電鉄塔ガイドブック』が紹介された。これは鉄塔の専門的な知識を紹介しているだけでなく、鉄塔素人でも面白い風変わりな鉄塔や鉄塔のある美しい風景などがふんだんに掲載されている。私は植物観察のためにあちこち走り回っているが、たまには鉄塔にも注目してみよう。
 写真は長沼公園“栃本尾根”にある鉄塔で“東京電力長沼線二六”との表示がある。尾根道はこの鉄塔の真下を通っている。普通は鉄塔の下はフェンスで囲まれて真下には入れないが長沼公園にある3つの鉄塔は珍しく足場にフェンスが無い。この鉄塔の真下のことを“結界”と呼び、そこから見上げた写真を“結界写真”と呼ぶ。見上げてみると天辺にはカラスの巣があった。
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シュウブンソウ・3~総苞

 キク科シオン属(←シュウブンソウ属)の「シュウブンソウ(秋分草)」。8~10月に直径5~7ミリの頭花を咲かせる。草丈は50~100センチとなるが頭花が小さく目立たない。写真は果実を全て落とした後の総苞。直径4~5ミリで花のように見える。
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野鳥・49~タヒバリ1

 セキレイ科タヒバリ属の「タヒバリ(田雲雀)」。ユーラシア大陸東部の亜寒帯地方、千島列島やアラスカなどで繁殖し晩秋に朝鮮半島や日本列島の積雪が少ない地域に渡ってくる冬鳥。越冬地では農耕地や河原など開けた地上で種子や昆虫類を採餌している。体長は16センチほどで“ヒバリ”の名が付くがセキレイの仲間。警戒心が強く人間が近づくと一斉に飛び立つ様子や地上の歩き方などがヒバリに似ているので名付けられた。
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フデリンドウ・3~冬芽

 尾根緑道の道端で見られる「フデリンドウ(筆竜胆)」。リンドウ科リンドウ属の越年草もしくは二年草で春に小さな花を咲かせ初夏には地上部は枯れる。秋になると草丈1~2センチの小さな冬芽が伸びてきてこの状態で越冬する。
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野鳥・48~ハクセキレイ3

 片倉町の日本工学院 八王子キャンパス正門横の貯水池で見掛けた「ハクセキレイ(白鶺鴒)」。先日は“氷上のキセキレイ”を紹介したが、今度はハクセキレイも同じように氷上をトコトコ歩いていた。氷の厚さはおそらく数ミリで指で押せばすぐに割れてしまうだろう。氷上に餌は無いはずだがスリルを楽しんでいるのか、それとも氷に映る自分の姿に見惚れているのか、とにかくセキレイは氷上が好きなようだ。
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ヤドリギ・6〜富士見台公園

 富士見台公園外周の林縁でケヤキの高木に寄生している「ヤドリギ(宿り木)」。ビャクダン科(←マツグミ科)ヤドリギ属の常緑低木でエノキやサクラなどに寄生する。この株は高さ15〜20メートルの位置にあり間近では見られないが望遠レンズで撮って拡大してみると黄色い果実が数個確認できたのでこれは雌株。この果実をヒレンジャクが好んで食べるというので一度お目に掛かりたいものだが、来るか来ないかもわからないのに樹の下でずっと待っているわけにはいかない。
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