拙庭の端で咲き始めた「フイリゲンジスミレ(斑入り源氏菫)」。スミレ科スミレ属の一年草もしくは多年草で中国東北部やシベリア原産。日本には園芸種として入ってきてその後野生化しているようだ。ここには10年以上前に1株植えたものが場所を変えながら時には姿を消すが何とか命を繋いでいる。葉は丸く白い斑が入り葉裏は紫色になる。
当地の植物専門家からの情報で見ることができた「ミドリタチツボスミレ(緑立坪菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でタチツボスミレの青紫色の花弁が葉化して緑色になる変種。スミレの特徴である距が退化しているため上向きになることが多く「ソラムキタチツボスミレ(空向き立坪菫)」の別名がある。これは長池公園外周のもの。
『上を向いて歩こう』
作詞:永六輔 作曲:中村八大 歌:坂本九 昭和36年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
上柚木公園外周の林縁に生育している「ケマルバスミレ(毛丸葉菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で北海道~九州の明るい草地や半日陰の林床などで普通に見られる。茎や葉に細かい毛があるので“毛”の名前が付けられ毛が少ない変種をマルバスミレとしていたが、最近はケマルバスミレとマルバスミレを区別しないようだ。ちなみに本種は側弁の基部には毛が無いが有毛なものをヒゲケマルバスミレとして区別している。
野猿峠付近の林縁に生育している「ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でケマルバスミレの側弁の基部が無毛なのに対して本種は有毛になる。この株の数メートル先には普通のケマルバスミレが生えていた。