発光ダイオードって今ではどうってこと無いもので、そこら中に転がっていますが、実はこれって凄い発明だったと思うのは私だけではないと思います。これを発明したのは実は日本人で東北大学教授(当時)の西澤潤一先生なんです。その分野の人にとっては有名な話なので知らない人はいないと思いますが、一般の人では知らない方も多いのではないでしょうか。
発光ダイオード関連で世界的な大発明をした日本人はもう一人おられます。中村修二さんです。この方は青色発光ダイオードを世界に先駆けて開発したとっても偉い方です。どのくらい偉いかというと、いまじんわりと広まりつつあるBD(ブルーレイディスク)プレーヤやHD DVDプレーヤなんて物は波長の短い青色発光ダイオードがあってこそ実現したものです。加えて、照明にも使われ始めている白色発光ダイオードもこの技術無しでは実現できない物ですし、最近では液晶のバックライトとして冷陰極線管の代わりに使われ始めています。また、光の三原色の赤、緑、青色の発光ダイオードを無数に並べた大画面のオーロラビジョンのような物もこの発明無くしては実現しませんでした。
もうひとつ中村修二さんを有名にした事件があります。記憶に新しいと思いますが、発明報酬訴訟です。裁判所は青色発光ダイオードの発明報酬として200億円の報酬を認めました(2004年1月)。この訴訟では被告側の日亜化学が結局約8億4000万円を支払うことで和解しました(2005年1月)。この事件は日本中の雇用されている技術者とその雇用主の度肝を抜きました。
中村さんは徳島大学の大学院を修了されて地元の日亜化学に入社されました。その後カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授に転身されました(2000年2月)。その後信州大学客員教授(2002年4月)、愛媛大学客員教授(2006年6月)などを歴任されております。大学は徳島大学に行かれていますが、高校は愛媛県大洲高校の出身なので愛媛県とはちょっとした縁がある関係で愛媛大学の客員教授を受けられたのかも知れません。
丁度今日(2月4日)のことですが、中村さんは愛媛大学理学部の教室で講演会を行われました。実は講演案内のメールを私もいただいていたのですが、理学部にはあまり行ったことがないこともあって結局行かずじまいになりました。ところが夜のローカルニュースの度に中村さんの話題が放送されたものですから、なんだかちょっと惜しいことをした気がしてきました。
ニュースでは中村さんの講演内容をちょっとだけ伝えていました。それによると、ヨーロッパでは6年後には効率の悪いフィラメント型の電球を使用禁止にする法律を施行する動きがあるとか言っていました。電球の代わりに効率の良い蛍光灯や発光ダイオードを積極的に使うことによって環境保全に寄与する目的だそうです。そう言えば、最近観たテレビ番組でドイツのある都市が蛍光灯型電球を無料で何十万個だか配ったという話題があったのを思い出しました。さすがに欧州は先進国の固まりです。やることが大胆です。日本でこんな法律を通そうとしたら何が起きるんでしょうね wktk。
講演会と言うと、先に紹介した東北大学の西澤先生も愛媛大学で講演されたことがあります。もう10年以上前のことで、ひょっとしたら20年くらい前だったかも知れません。うろ覚えですが、11月に毎年行われる学祭のイベントの一つだったようなきがします。この時は私も聴きに行きました。講演では八木アンテナを発明した八木先生など、東北大学は独創的な科学者を多数輩出している大学で、東大なんて目じゃないみたいなはなしでした(藁)。
西澤先生の講演では、「工(こう)」という字の意味についてお話しされた事が印象に残っています。何でも上の線は「天」(=神の世界=自然法則)を表していて、下の線は「地」(=人間の世界)を表しているのだそうで、その二つを縦棒がつなぐことによって「工」と言う字ができているのだそうです。すなわち「工」(人が物を作る)は「人の世界」と「神の世界」をつなぐ作業なのだそうです。なんだか良く分かりませんが、やたら感動したのを覚えています。
「天と地」というと、私は何故か雅楽を連想してしまいます。ちょっと前になりますが、東儀秀樹さんというイケメンの雅楽奏者が人気を博していたことがあります。私も流行に後れまじと東儀さんのCDを購入したりしたものです。テレビにも良く出演されていて、一般の人にはあまり馴染みのない雅楽の世界や楽器について解説などをされていました。それによると、笙(しょう)は天の音色を表していて、篳篥(ひちりき)は地を、龍笛(りゅうてき)はその間を漂う龍の音色なのだそうです。どうでしょう、工の字の構造によく似ています。
我々人間は天と地をつなぐ龍になろうとしているのでしょうか?西洋の龍はたいてい悪者ですが、東洋の龍は神の使いであり悪く描かれることはありません。東洋の伝説では、激流の滝を遡る鯉はやがて神格化されて龍になるんだそうです。我々人間も自然環境破壊という激流を遡ればやがて龍になれるのでしょうか。
発光ダイオード関連で世界的な大発明をした日本人はもう一人おられます。中村修二さんです。この方は青色発光ダイオードを世界に先駆けて開発したとっても偉い方です。どのくらい偉いかというと、いまじんわりと広まりつつあるBD(ブルーレイディスク)プレーヤやHD DVDプレーヤなんて物は波長の短い青色発光ダイオードがあってこそ実現したものです。加えて、照明にも使われ始めている白色発光ダイオードもこの技術無しでは実現できない物ですし、最近では液晶のバックライトとして冷陰極線管の代わりに使われ始めています。また、光の三原色の赤、緑、青色の発光ダイオードを無数に並べた大画面のオーロラビジョンのような物もこの発明無くしては実現しませんでした。
もうひとつ中村修二さんを有名にした事件があります。記憶に新しいと思いますが、発明報酬訴訟です。裁判所は青色発光ダイオードの発明報酬として200億円の報酬を認めました(2004年1月)。この訴訟では被告側の日亜化学が結局約8億4000万円を支払うことで和解しました(2005年1月)。この事件は日本中の雇用されている技術者とその雇用主の度肝を抜きました。
中村さんは徳島大学の大学院を修了されて地元の日亜化学に入社されました。その後カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授に転身されました(2000年2月)。その後信州大学客員教授(2002年4月)、愛媛大学客員教授(2006年6月)などを歴任されております。大学は徳島大学に行かれていますが、高校は愛媛県大洲高校の出身なので愛媛県とはちょっとした縁がある関係で愛媛大学の客員教授を受けられたのかも知れません。
丁度今日(2月4日)のことですが、中村さんは愛媛大学理学部の教室で講演会を行われました。実は講演案内のメールを私もいただいていたのですが、理学部にはあまり行ったことがないこともあって結局行かずじまいになりました。ところが夜のローカルニュースの度に中村さんの話題が放送されたものですから、なんだかちょっと惜しいことをした気がしてきました。
ニュースでは中村さんの講演内容をちょっとだけ伝えていました。それによると、ヨーロッパでは6年後には効率の悪いフィラメント型の電球を使用禁止にする法律を施行する動きがあるとか言っていました。電球の代わりに効率の良い蛍光灯や発光ダイオードを積極的に使うことによって環境保全に寄与する目的だそうです。そう言えば、最近観たテレビ番組でドイツのある都市が蛍光灯型電球を無料で何十万個だか配ったという話題があったのを思い出しました。さすがに欧州は先進国の固まりです。やることが大胆です。日本でこんな法律を通そうとしたら何が起きるんでしょうね wktk。
講演会と言うと、先に紹介した東北大学の西澤先生も愛媛大学で講演されたことがあります。もう10年以上前のことで、ひょっとしたら20年くらい前だったかも知れません。うろ覚えですが、11月に毎年行われる学祭のイベントの一つだったようなきがします。この時は私も聴きに行きました。講演では八木アンテナを発明した八木先生など、東北大学は独創的な科学者を多数輩出している大学で、東大なんて目じゃないみたいなはなしでした(藁)。
西澤先生の講演では、「工(こう)」という字の意味についてお話しされた事が印象に残っています。何でも上の線は「天」(=神の世界=自然法則)を表していて、下の線は「地」(=人間の世界)を表しているのだそうで、その二つを縦棒がつなぐことによって「工」と言う字ができているのだそうです。すなわち「工」(人が物を作る)は「人の世界」と「神の世界」をつなぐ作業なのだそうです。なんだか良く分かりませんが、やたら感動したのを覚えています。
「天と地」というと、私は何故か雅楽を連想してしまいます。ちょっと前になりますが、東儀秀樹さんというイケメンの雅楽奏者が人気を博していたことがあります。私も流行に後れまじと東儀さんのCDを購入したりしたものです。テレビにも良く出演されていて、一般の人にはあまり馴染みのない雅楽の世界や楽器について解説などをされていました。それによると、笙(しょう)は天の音色を表していて、篳篥(ひちりき)は地を、龍笛(りゅうてき)はその間を漂う龍の音色なのだそうです。どうでしょう、工の字の構造によく似ています。
我々人間は天と地をつなぐ龍になろうとしているのでしょうか?西洋の龍はたいてい悪者ですが、東洋の龍は神の使いであり悪く描かれることはありません。東洋の伝説では、激流の滝を遡る鯉はやがて神格化されて龍になるんだそうです。我々人間も自然環境破壊という激流を遡ればやがて龍になれるのでしょうか。
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