連日連夜続いていたMDプレーヤとの闘いに遂に決着する日が来た。もちろん私の勝利である。闘いぶりを振り返って見よう。因みに写真において上に乗っかてる奴が今回の闘いの相手である。写真では私の力に観念して素直に動作している。フンッ
入手した当初は楽勝だと思っていた。何故なら「TOCは読み込むが再生しない」とのことだったので、ピックアップの汚れが原因だと思っていた。それで持ち帰ってすぐさまイソプロパノールを染みこませた綿棒でレンズを清掃してやって試運転。テスト用のMDを入れてみる。ところがTOCさえ読み込まない。取り敢えずejectボタンを押す。が、イジェクトしない。おやー?ラベルの文句とは違うじゃないですか。仕方がないので指でヘッドに少し力をかけてディスクの中心側に押す。すると突然イジェクト動作。よくわからないまま同じことを何度かする内に、ちゃんと読んで再生まですることもあることがわかった。非常に不安定なのである。
途中で止まってしまうときにはヘッドのトラッキングも止まってコントロールが効かなくなっている様である。どうやら原因はトラッキング不良である。それで走行系のグリスアップやドライブICのなどの半田付けやり直しなどあれこれとやってみたが決定的な効果がない。電解コンデンサの交換までやったのに。こんなことを2週間ばかり続けていた。
とことん分解して調べてみたかったのだが、ローディング機構の外し方がどうしてもわからず時間を浪費していた。2日前の夜もいつものように酒を飲みながらあれこれいじっていたときのこと。酒の力はすごい、思い切りがよくなる。分解途中でいつも止まっていたところで何を思ったか力づくで押してみたらカポンと外れたのである。繰り返すが、酒の力はすごい。一瞬、とうとう壊したかと思ったが、そうでもなさそうである。
とうとう骨の髄までバラバラにしてやった。この頃になるともう壊れようが直ろうがある意味どうでもよくなっていた。とは言ってもピックアップの保護のためにショートランドに半田を盛ることは怠ったりはしない。
トラッキングの機構は古典的な細長いボルトのネジ山に当てたガイドがボルトの回転と共にネジ山をトレースして移動するという機構である。細長いボルトには回転させるためのギアが付いていて、ウォームギア付きのモータがボルトのギアをドライブする仕組みになっている。原因はこのギアにあった。クラックが入っていたのである。ボルトとギアの摩擦力は極端に落ちていてボルトは回らずギアだけがくるくる回ってしまっていたのである。ピックアップを移動させようにもギアだけが空回りしていたわけだ。しかも場所が場所なだけにグリスだらけで楽勝の空回りだ。
原因が分かったからと言って直せるかというと、そうもいかない。このクラックの入ったギアの新品を入手できる可能性は極めて低い。これを使って何とかするしかない。そこで思いついたのが空回り防止のために瞬間接着剤で固定というアイディアである。
接着剤をつかうためにはまずは脱脂をしなくてはならない。ギアもボルトもティッシュで拭いた上にアルコールに漬けてじゃぶじゃぶ洗う。それをまた乾いたティッシュで拭き取る。ギアを所定の位置に差して瞬間接着剤で固定する。しばらく放置して接着剤が完全に固まるまで待つ。上手くいったようだ、全く空回りしない。元通り組み付けて実験だ。
この時既に完全に勝利を確信していた。しかし、結果は惨敗。前より悪い。全く動かない上にモータをドライブしていると思しきICが火傷しそうな程熱い。あわててコンセントから抜く。再び分解してみて再度調査してみるとウォーム・ギアとの噛みあわせが悪く全く回転しない状態だと言うことがわかった。
ルーペでじっくり観察してみる。原因は二つあるようだ。一つはさらさらの瞬間接着剤がギアの谷にまで少量だが流れ込んでいて谷を埋めてしまっていること。今ひとつは、クラックが入っている部分は他の部分よりもクラックのために山の間隔が広がっているため上手く噛みあわず抵抗になっていることである。
まだ諦めるのは早い。ヘッドルーペを装着、クラフトナイフでギアの谷に埋まった接着剤を根気よくそぎ落とす。クラックによる間隔の広がりはどうすることもできないので回転に対する抵抗が無くなるまで山の斜面を削ってやる。何とか抵抗無く回転するようになったので再び組み立てる。
そして、そして今度こそ成功したのである。因みに消去ヘッドのバネを切断してしまうと言うアクシデントもあった。こいつは消去ヘッドへの信号線も兼ねていたので直さない訳にはいかない。ステンレスのロウ付けというテクニックも今回やむを得ず使った。
とにかく、苦労したが遂に勝利したのである。折しも今夜サッカー・ワールド・カップ日本代表の初戦がある。決して諦めるな。必ず活路はある。がんばれ日本!
入手した当初は楽勝だと思っていた。何故なら「TOCは読み込むが再生しない」とのことだったので、ピックアップの汚れが原因だと思っていた。それで持ち帰ってすぐさまイソプロパノールを染みこませた綿棒でレンズを清掃してやって試運転。テスト用のMDを入れてみる。ところがTOCさえ読み込まない。取り敢えずejectボタンを押す。が、イジェクトしない。おやー?ラベルの文句とは違うじゃないですか。仕方がないので指でヘッドに少し力をかけてディスクの中心側に押す。すると突然イジェクト動作。よくわからないまま同じことを何度かする内に、ちゃんと読んで再生まですることもあることがわかった。非常に不安定なのである。
途中で止まってしまうときにはヘッドのトラッキングも止まってコントロールが効かなくなっている様である。どうやら原因はトラッキング不良である。それで走行系のグリスアップやドライブICのなどの半田付けやり直しなどあれこれとやってみたが決定的な効果がない。電解コンデンサの交換までやったのに。こんなことを2週間ばかり続けていた。
とことん分解して調べてみたかったのだが、ローディング機構の外し方がどうしてもわからず時間を浪費していた。2日前の夜もいつものように酒を飲みながらあれこれいじっていたときのこと。酒の力はすごい、思い切りがよくなる。分解途中でいつも止まっていたところで何を思ったか力づくで押してみたらカポンと外れたのである。繰り返すが、酒の力はすごい。一瞬、とうとう壊したかと思ったが、そうでもなさそうである。
とうとう骨の髄までバラバラにしてやった。この頃になるともう壊れようが直ろうがある意味どうでもよくなっていた。とは言ってもピックアップの保護のためにショートランドに半田を盛ることは怠ったりはしない。
トラッキングの機構は古典的な細長いボルトのネジ山に当てたガイドがボルトの回転と共にネジ山をトレースして移動するという機構である。細長いボルトには回転させるためのギアが付いていて、ウォームギア付きのモータがボルトのギアをドライブする仕組みになっている。原因はこのギアにあった。クラックが入っていたのである。ボルトとギアの摩擦力は極端に落ちていてボルトは回らずギアだけがくるくる回ってしまっていたのである。ピックアップを移動させようにもギアだけが空回りしていたわけだ。しかも場所が場所なだけにグリスだらけで楽勝の空回りだ。
原因が分かったからと言って直せるかというと、そうもいかない。このクラックの入ったギアの新品を入手できる可能性は極めて低い。これを使って何とかするしかない。そこで思いついたのが空回り防止のために瞬間接着剤で固定というアイディアである。
接着剤をつかうためにはまずは脱脂をしなくてはならない。ギアもボルトもティッシュで拭いた上にアルコールに漬けてじゃぶじゃぶ洗う。それをまた乾いたティッシュで拭き取る。ギアを所定の位置に差して瞬間接着剤で固定する。しばらく放置して接着剤が完全に固まるまで待つ。上手くいったようだ、全く空回りしない。元通り組み付けて実験だ。
この時既に完全に勝利を確信していた。しかし、結果は惨敗。前より悪い。全く動かない上にモータをドライブしていると思しきICが火傷しそうな程熱い。あわててコンセントから抜く。再び分解してみて再度調査してみるとウォーム・ギアとの噛みあわせが悪く全く回転しない状態だと言うことがわかった。
ルーペでじっくり観察してみる。原因は二つあるようだ。一つはさらさらの瞬間接着剤がギアの谷にまで少量だが流れ込んでいて谷を埋めてしまっていること。今ひとつは、クラックが入っている部分は他の部分よりもクラックのために山の間隔が広がっているため上手く噛みあわず抵抗になっていることである。
まだ諦めるのは早い。ヘッドルーペを装着、クラフトナイフでギアの谷に埋まった接着剤を根気よくそぎ落とす。クラックによる間隔の広がりはどうすることもできないので回転に対する抵抗が無くなるまで山の斜面を削ってやる。何とか抵抗無く回転するようになったので再び組み立てる。
そして、そして今度こそ成功したのである。因みに消去ヘッドのバネを切断してしまうと言うアクシデントもあった。こいつは消去ヘッドへの信号線も兼ねていたので直さない訳にはいかない。ステンレスのロウ付けというテクニックも今回やむを得ず使った。
とにかく、苦労したが遂に勝利したのである。折しも今夜サッカー・ワールド・カップ日本代表の初戦がある。決して諦めるな。必ず活路はある。がんばれ日本!
実はアンプを修理に出しまして、戻ってきた途端にコンポで音楽を聴くのにCDやMDを再生しているのですが、MDデッキ。自分の物と一緒のやつを使っているんですね。
検索してこちらにやってきました。
アンプも似たのを使っていますね、、。当方333ESRです。
自分も中古を買ってコンポをそろえました。
自分で修理はしませんが、管理人さんとオーディオに関しては似た考えだと思います。
CDプレーヤーはX555ESAなんですが、さすがに読み込みが弱くなってしまいました。これも近いうちに修理に出したいですね。
管理人さんもNECのパソコンを改造していますが、自分もNECのパソコンを改造しようとして失敗して、とうとう部品を使って自作にしてしまいました。
それで、今使っている自作のパソコン。CPUがアセロン1GHz。
なんだか、何でもかんでも似通っているので、半日いろんな記事を読んでしまいました。
私も、それだけ修理のスキルがあれば、、と思ってしまいました。
それでは、、。