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国盗り物語(第1巻)  斎藤道三 前編

2014年03月04日 | 本 - 日本の歴史
国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社


戦国武将の斉藤道三が主人公の小説です。

斉藤道三は、油を売る商人から一代で成り上がり、国を奪い取って戦国大名になったと言われます。

あるいは、その成り上がり劇は親子二代によるものだったとも言われます。

いずれにしても…

斉藤道三の人生を見ていると、やる気やアイデアさえあれば出来ないことはない!と感じます。

でも、それがつらい場合もあります。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』という本で、自分の5つの強みを知ることが出来ます。ストレングスファインダーというものです。

ぼくのトップの強みは「最上志向」です。

これは簡単にいうと…

「もっと上達したい」「もっと学びたい」「もっと極めたい」「もっと世界を広げたい」という気持ちのことです。

この性質を持つ人は、自分を追い込んでしまいます。

できないことはない。やればできるはず。そう思うと、いま現在できていない自分を否定したくなります。

でも、できなくたっていいんです。


斉藤道三だって、もちろん完ぺきではありません。

最後は、身から出たサビで、身を滅ぼしてしまいました。

「人はその気になれば何でもできる」という象徴であった斉藤道三でさえ、できないことはあったんです。

どうにもならないことはあったんです。

斉藤道三を「何でもできる」象徴と見るもよし。「人にはどうにもならないことがある」象徴として見るもよし。

彼の生き方に、ときには勇気をもらい、ときには慰めてもらう。

読書から何を感じるかは、ぼくらの自由です。

世界は、ぼくらの解釈次第でいくらでも自由になりますよね。

国盗物語(全4巻)はこちら
国盗り物語〈第1巻〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)
国盗り物語〈第2巻〉斎藤道三〈後編〉 (新潮文庫)
国盗り物語〈第3巻〉織田信長〈前編〉 (新潮文庫)
国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉 (新潮文庫)

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河合敦の思わず話したくなる戦国武将

2014年02月25日 | 本 - 日本の歴史
河合敦の思わず話したくなる戦国武将
河合 敦
日本実業出版社


戦国時代には、たくさんの武将がいましたよね。生き残るためにみんなアノ手コノ手で頑張りました。

本書の帯には、こう書いてあります。

「何としても生き残るため、彼らは何を考え、どのように行動したのか。現代にも活かせる、知られざる英知とエピソード満載!」

戦国武将たちの必死な生き方をみていると、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を思い出します。戦国武将たちは、一人ひとり生まれた国も違えば、周辺の敵も違います。家臣の顔ぶれ、地形、土地の歴史、京都への距離、商業のにぎわい方、海や港のあるなしも違います。

良くてもイヤでも、生まれたところが、まずは自分のスタート地点なんです。いま自分に与えられた状況で、ベストを尽くす。置かれた場所で咲く。そうやって輝いたり散ったりしていった人物の真剣な生き方が、ぼくらを惹きつけるんですね。

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現代語訳 信長公記 | 感想

2014年02月23日 | 本 - 日本の歴史
現代語訳 信長公記 (新人物文庫)
中川 太古
中経出版


日本の戦国時代がお好きな皆さんにはおなじみの本ですよね。織田信長のことを知るための第一級史料です。それがこんなに読みやすい(しかもリーズナブルな)現代語訳になって登場したのは衝撃でした。

この本を書いたのは、太田牛一です。信長に仕えた武将です。そうそう、太田牛一が『信長公記』を完成させるまでの顛末をドラマチックに描いた小説(信長の棺〈上〉信長の棺〈下〉)も良かったです。

『信長公記』は史料として絶大な信頼を得ていますよね。例えば、信長の全国デビュー戦ともいうべき桶狭間の戦い(1560年)について。ずいぶん前までは、信長による奇襲作戦の勝利だと思われてきました。

でも今では、『信長公記』にその記述がないという理由で、奇襲説は否定されています。

つまり、少し乱暴な言い方になりますが、『信長公記』に書いてあれば本当、書いてなければウソ、と言っても良いくらいの戦国史料の王者なのです。

この本には、信長はもちろん、羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、その他、有名なたくさんの戦国武将が登場します。戦いの細かい様子やエピソードが描かれています。

行間から、武将一人ひとりの息吹が聞こえてきそうな一冊です。

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織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代

2014年02月21日 | 本 - 日本の歴史
織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代 (ソフトバンク新書)
武田 知弘
ソフトバンククリエイティブ


織田信長は、戦国武将の中でも並外れた経済力を持っていました。

信長公記』によると、斉藤道三と対面した若いころに、すでに多くの鉄砲をそろえる経済力がありました。

なぜ信長はお金持ちだったのか?

その秘密を、「寺」「城」「港」の3つのキーワードから読み解きます。

信長は、自分の欲しいもの(この場合、お金)がどこにあるのかを知る名人でした。お金の流れがどうなっているのか、どこをどう弄ればお金の流れが自分に向くのかをよく知っていました。

たとえば、お城。

お城を作るのには、お金がかかります。普通であれば、お城を建てれば建てるほど、お金がなくなるはずです。

でも信長は違いました。居城を新しくするたびに、お金持ちになっていきました。

なぜか?

お金の流れをよく知っていたからです。お金の流れとはつまり人の心。

信長は緻密に大胆に、お金の流れと人の心のポイントをおさえて、あの時期の戦国武将としてほとんど唯一「経済的自由」を手にしていきます。

流れ(仕組み)を知ること。そして、その背後にある人の心を知ること。その大切さを、信長はよく知っていたんですね。

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徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)を読んで

2014年01月28日 | 本 - 日本の歴史
徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
角川書店
角川書店


みなさんご存知の徒然草です。「人生は一点突破」というエピソードが印象深いです。

こんな話です。


あるところに、法師(お坊さん)を目指す男がいました。

男は法師になるために、まず乗馬を習いました。

なぜ乗馬なのか?

仕事で出かけるとき、馬にうまく乗れないようでは情けないからです。

男はつぎに早歌(流行歌謡)を習いました。

なぜ?

法師でいながら酒の席で芸の一つもできないようでは、評判が下がると考えたからです。

男は乗馬と早歌の稽古に励みました。

おかげで、その腕前はどんどん上達していきました。

でも、気がついてみると…

男は、法師になるための勉強を何もしないまま、年老いてしまっていました。


「この法師に限らず一般の人々は、たいていこれと同じことをしている」と兼好は言います。

『徒然草』には、こうしたピリッとスパイシーなエピソードがたくさん載っています。

辛いものはクセになるといいますが、『徒然草』もまさにそれですね。

現代語訳と原文の両方が載っています。

しかも、ありがたいフリガナがふってあるので朗読にも向いています。

古文の朗読なんて優雅な趣味ですね。

古典の授業の虎の巻としても十分に使えます。

が、文法やテストの点数から解放されて、気ままに自分のペースで古典の世界を味わってみたいという大人の皆さんにこそ、読んで頂きたい本です。
コメント (2)
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