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現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

2013年11月19日 | 本 - 日本の歴史
うわぁぁああ!ものすごい本を見つけてしまいました!

文庫サイズの『信長公記』です!



こちら⇒現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

『信長公記』は、本屋さんにもネットにもなかなか売っていなくて、たまに見つけても、本のサイズが大きくて持ち運びが不便だったり、値段がとても高かったり、新品がなくて中古のみだったりすることが多いです。

それが…! きょう本屋さんで見つけたのはお手頃サイズ、お手頃価格の『信長公記』です。

すごい~! 先月発売されたばかりだそうです。こんな『信長公記』が登場したんですね。大興奮です!


追記:この本を読んだ感想はこちら⇒現代語訳 信長公記 | 感想

ひさしぶりに五輪書

2013年04月25日 | 本 - 日本の歴史
久しぶりに五輪書を読んでいます。

きょう読んでいるのは、お気に入りの五輪書(ちくま学芸文庫)です。

五輪書は、自分の中に具体的な課題やハードルがあるときほど、威力を発揮しますね。

いま直面している課題がなんであれ、五輪書のひらくページ、ひらくページが、深遠なヒントになります。

武蔵さん、ありがとう。

ヘタな人生論より良寛の生きかた―不安や迷いを断ち切り、心穏やかに生きるヒント

2013年04月05日 | 本 - 日本の歴史
ヘタな人生論より良寛の生きかた―不安や迷いを断ち切り、心穏やかに生きるヒント (河出文庫)
松本 市壽
河出書房新社


ありのままの自分が、空や大地に沁みこむような、そんな呼吸。よろこびや苦しみに寄り添って、味わって、宇宙の鼓動と一体になって、一瞬一瞬を大切に生きる。そんなことを感じた本でした。

完全制覇関ヶ原大合戦―この一冊で歴史に強くなる!

2012年09月07日 | 本 - 日本の歴史
完全制覇関ヶ原大合戦―この一冊で歴史に強くなる! (「完全制覇」シリーズ)
外川 淳
立風書房


戦国時代。

豊臣秀吉が天下を統一したことで、日本はひとまず落ち着きました。

でも…

秀吉が病気で亡くなると、日本は動乱の時代に逆戻りしましたよね。

本書では、秀吉の病没から関ヶ原の合戦に至るまでの権力闘争を「戦国世紀末決戦」と名付けています。その勝者はもちろん徳川家康です。家康がどのようにして勝ち残り、覇権を確立したのか。そのプロセスを分析した一冊になっています。

徳川家康は面白い人ですね。ドサクサにまぎれて力を伸ばすのがとてもうまい。

思えば、本能寺の変のときも、あの歴史的な混乱にまぎれて、領土を広げまくりました。有力武将たちが中央で信長の後継者争いをしている隙に、家康は地方で力を伸ばしました。それまで信長の一同盟者でしかなかった家康ですが、本能寺のゴタゴタが収まる頃には、ちゃっかりそれなりの大勢力に成長していました。

そういえば桶狭間のときもそうでしたね。1560年、今川義元の支配下にあった家康は、桶狭間の戦いで義元が敗れると、その混乱の中、独立をはたします。

徳川家康。戦国一のちゃっかりさんです。彼のちゃっかりの集大成が「戦国世紀末決戦」です。

一乗谷残照―信長を苦しめた男、朝倉義景

2012年08月26日 | 本 - 日本の歴史
一乗谷残照―信長を苦しめた男、朝倉義景
夢野 大志
文芸社


■滅びた者の言い分

織田信長に滅ぼされた戦国大名・朝倉義景の小説です。朝倉義景と織田信長。この二人を比べると、信長のほうがはるかに有名ですよね。ですから、どうしても信長の視点で歴史を見ることが多くなってしまいます。

そのため朝倉義景については「時代の流れを読めずに滅びた戦国大名」という印象を抱きがちです。でも、それはあくまでも信長を中心にした見方です。朝倉義景のほうにはまた別の言い分がある――ということがよくわかる小説です。

 
■頭のいい子

物語は朝倉義景の誕生の瞬間からはじまります。幼少期の義景は、とても聡明に描かれています。僕は信長中心の歴史に慣らされているので、朝倉義景が聡明ということに違和感を覚えました。違和感といっても、いい違和感です。なるほど、そういう見方もあるのか!と。この優秀な義景が、どうしてあのような優柔不断な当主になるのだろう、というところにまず興味がわきました。


■歯車が狂う

朝倉家の長老・朝倉宗滴が生きているうちは、朝倉家もうまく回っていました。でも宗滴の死後、徐々に何かがおかしくなっていきます。


■空中分解

宗滴という支柱を失ったために、朝倉家が空中分解していきます。義景は組織の調和や人間関係を大切にします。平和を愛する心優しい男に成長します。時代は激しく動きます。義景はまったく新しいタイプの戦国大名・織田信長と対立することになり、少しずつ滅亡に近づいていきます。


■滅亡

この小説の義景は頭がいいです。平和主義者です。前例にとらわれず、自身の手で未来を切り開こうとします。でも、だからこそ朝倉家は滅亡していきます。未来を切り開こうとしたからこそ、滅びてしまう。そのあたりが面白く描かれています。