このブログで現在もっともアクセスの多い記事は、宮本武蔵『五輪書』ゆる~い現代語訳もくじです。
『五輪書』は、宮本武蔵がおもに剣の戦いで勝つためのコツを書いた本ですよね。
それが今では、ビジネスやその他さまざまな心構えのバイブルとして読まれています。
『五輪書』を書いた宮本武蔵とは、どんな人物だったのか。
それを精神と肉体の両面から分析したのが、『宮本武蔵科学読本―"最強の剣豪"のSuperすぎる肉体と精神をえぐる!』です。
宮本武蔵についてのいろんな疑問に答えてくれる本です。
第1章では「60戦全勝を武蔵はこう闘った!」と題して、武蔵の有名な決闘を解説しています。
第2章では、武蔵のルックスと身体能力を分析しています。人を“ビビらせた”武蔵はいったいどんな顔だったのか。筋力、基礎体力、視力はどうだったのか。
第3章は、ぼくら日本人の宮本武蔵のイメージを決定づけた小説、吉川英治の『宮本武蔵』について。
宮本武蔵(一) (新潮文庫) | |
吉川 英治 | |
新潮社 |
剣豪小説である『宮本武蔵』を、恋愛小説として読み解くとこうなる!という検証です。
第4章では、勝つために武蔵がとった作戦(遅刻や情報操作、決闘後の行動)などを見ていきます。
第5章では、武蔵の日常生活を検証し、「武蔵の一生は幸せだったのか?」を考えます。定職を持たなかった武蔵のおさいふ事情や、身の回りのことにこだわらない奇人ぶり、3人の養子を一人前の武士に育て上げた父親としての武蔵など…。
第6章では、芸術家としても才能を発揮した武蔵の、“文化系”な一面が紹介されています。
第7章では、武蔵の性格を形成した家庭環境や、『独行道』に凝縮された武蔵の生きざまを見ていきます。
第8章では、『五輪書』を軸に、宮本武蔵とイチロー(野球選手)という2人の天才の共通点を分析します。
宮本武蔵は、史料がきわめて少ない人物です。どんな人物だったのか、実際のところは誰にもわからないんです。だからこそ想像力をはたらかせることができて、一人ひとりが「自分の武蔵」をつくりやすいと言われています。
この本では、8つの方向(8つの章)から武蔵を分析しています。これだけこねくり回して、よく噛んでもまだ味がする。それだけ神秘的な魅力が、武蔵にはあるんですね。