2019年08月15日 / エピソード

イラスト/みやしたゆみ

「本と子どもとわたし」

我が家は双子の男の子を授かりました。
本を読み聞かせする時は、
小さなお尻を両膝に乗せます。

足が痺れて悲鳴をあげたい位でしたが、母は強し。
子どものためなら我慢できるのです。

一生懸命本を見ている息子たちの顔を
交互に見ながらニンマリ。
今でも、あの感触と重さは覚えています。
本は親子のスキンシップ、
コミュニケーションになりました。

もっと子育てを楽しみたかったと思う反面、
あの頃はあれで精一杯だったと思います。
子どもが中学生になった頃、
頭の中のモヤモヤが自然となくなりました。

本と子どもと私。
楽しい空間を与えてくれました。
楽しかった。

福岡県 ペンネーム たかママ 51才

2019年06月15日 / エピソード

イラスト/のだかおり

『ママ、絵本を読んで』

毎日山積みの絵本を抱えてきては
私のひざの特等席に満面の笑みで座る娘。
時には声が枯れそうになりながらも、
娘の温かく柔らかいぬくもりを感じながら
一緒に絵本を読む時間は私にとっても幸せな時間でした。

読みながらふたりで大笑いしたり、
さみしい気持ちになったり。
短くなった鉛筆が捨てられてしまうお話では
鉛筆の気持ちに共感して大泣きしたことも…。
その思いからか、小学生になった今では
手動の鉛筆削りでも削れなくなるまで
大切に使っています。

自分で読書を楽しむことが増えても、
たまに「ママ! 絵本を読んで」と
私のひざに来てくれることがあります。
だんだん残り少なくなってきた親子の時間を
大切に楽しみたいと思う今日この頃です。

大阪府 ペンネーム れあなママ 42才

 

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2019年04月15日 / エピソード

イラスト/ただあやの

「あのお母さんのように」

里帰り出産で田舎に帰った時のことです。
初めての出産で不安は募るし、お腹は重くて苦しい。
私は気をまぎらわせるために、町の図書館へ向かいました。

本をパラパラと見ていると、絵本コーナーから
優しい声が聞こえてきました。
本棚の隙間からはお母さんと女の子の姿が見えます。

窓からは光が差し込み、親子は光のオーラに包まれていました。
お母さんはゆっくりと、愛情込めて絵本を読んでいます。
忙しい日常を忘れさせ、包み込むような落ち着いた声。
私は本を読むフリをしながら、
なんて心地良い声なのだろうと耳を傾けました。

これから慌ただしい子育ての毎日が始まるけど、
私もあの素敵なお母さんのように、どんなに忙しくても
絵本を読む時は子供との時間を大切にして、ゆったりした心で
読んであげられるお母さんになりたいと思いました。

新米ママで失敗も多かったけど、
子育ての中で私が唯一心がけてきたことです。

千葉県 徳田由香

 

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2019年02月15日 / エピソード

イラスト/はやしろみ


「四つ葉のクローバー」

うちの孫は、よちよち歩きの頃から、
草花には目もくれず、小石や砂を拾っては
家に持って帰る子でした。
孫の母親である私の娘は、大学で地質学を専攻していたので
母親譲りの胎教なのか、生まれ持ったものなのか…。
石が大好きな孫を不思議に思う反面、
花好きの祖母としては少しさみしい思いをしていました。

ある日、家の周りの草むしりをしていると、突然、
「クローバー!だめ!」
と、孫に止められました。
クローバーを知っているのにも驚きましたが、
小さな草にも思いやりの心を持っていたのにもびっくり。

娘によると、かつて私が娘に読んであげていた絵本を
孫にも読んでいるとのこと。
その中には四つ葉のクローバーを探す絵があるのです。
うれしい読み聞かせの効果でした。
母娘三代のお気に入りの一冊です。

島根県 勝部政子 59才

 

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2018年12月15日 / エピソード

イラスト/長谷川あかり


「しらないお話してよ」


妻が次女を産んだ後、長女の寝かしつけはわたしの役目になった。
「昔、昔、あるところに…」
「お父さん、新しいお話ししてよ」
娘は、毎夜新しいお話しを要求する。まるで千夜一夜物語だ。
『日本昔話』『イソップ童話』『グリム童話』『ギリシア神話』
『アンデルセン童話』『中国故事』…
子供の頃読んだ物語を、必死で思い出しながら、お話しをしてやった。
しかし、要求はしだいにエスカレートして来た。
「お父さん、電球のお話しして」
「お父さん、すべり台のお話しして」
家の中で目についた物を題材とする創作を要求するのだ。
わたしは苦戦した。

そんな娘も、長じて二児の母に成った。
忙しい彼女に代わって、孫を寝かしつけることもある。
「昔、昔、あるところに…」
娘の時と同じように、子供の頃読んだ物語を、
必死で思い出しながら、お話しをしてやる。
しかし、孫のほうが、まはるかに手強い。
「あ、それ、知ってる。十二支のお話しでしょう。
じいじ、ぼくがしらないお話ししてよ」

もう、じいじの話の種は尽きてしまった。
はぁ。わたしは、どうしたら良いのだろう。

福岡県 織戸 薫 65才

 

 

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