2021年08月15日 / エピソード
イラスト:亀澤裕也
『あっはっは』
娘が生まれた時から、絵本の読み聞かせや
本に触れる機会をたくさん作ってきました。
その娘も一歳をすぎ、少しずつ表現が
豊かになってきました。
ある日のこと。娘は絵本の同じところを
何度も開いたり閉じたりして
私がそのページを読むまで声をあげて待っていました。
そのページには「あっはっは」と、大きな文字で書いてあります。
私はハッとしました。
ここを見せてくれる時は決まって、家事で忙しくしていたり、
体調がすぐれない時だったのです。
娘はまだ自分の思ったことを
上手に表現できないながらも、絵本を通して
「笑って元気出して!」「もっと遊ぼうよ!」
と、私に伝えてくれていたのです。
成長の嬉しさとともに、この思いやりの
気持ちを大切にしてほしいと強く感じる出来事でした。
いつも優しさと笑顔をありがとう。
愛知県 ペンネーム リカちゃんの母 36才