さて、前回書いたのがいつなのか全く分からないぐらいご無沙汰になってしまった、このシリーズ(-∀-`;)。書き始めた当初は、在籍メンバー全員について書こうと思っていたのですが、ある時期からメンバーの増加っぷりについて行けなくなり、最近はすっかりご無沙汰になっていました。
ですが、やはり印象に残った子は書いておきたいので、ピックアップする形式に変更して書いていきたいと思います。
“あっきー”こと石黒貴己。彼女を初めて見たときの印象は「『恋のから騒ぎ』に出てきそうな感じの子」。
◆惜しい人材
彼女は研究生のセレクション審査で落選し、AKBを脱退するのですが(理由は後述)、失うのが非常に惜しい人材でした。個人的には今までに「本人の意思に反して脱退したメンバー」の中では、「AKBに居て欲しかった人材№1」です。
彼女はAKB加入前にミュージカルの出演経験もあり、パフォーマンスは見事でした。ダンスも非常にキレがあり、パフォーマンスに“熱さ”を感じられる、貴重な存在でした。
そして何より私が評価していたのは、プロ意識が高く、公演に対する取り組みが真摯だったこと。最近は「テレビなどの外仕事に比べて、一般的な人気に結びつかない」と考えるのか、劇場公演をやや軽視する子も多いですが、彼女はそういう打算的な考えとは無縁なメンバーでした。
◆ポジションと人気
彼女は元々、9期生の中では加入直後から推されていたメンバーの一人でした。加入直後に開催されたリクエストアワーで、「ガラスのI LOVE YOU」に抜擢された4人(石黒貴己、竹内美宥、島崎遥香、島田晴香)のうちの一人であったことからも、それが分かります。
そして、彼女はポジションだけではなく、人気の面でも9期生の中でトップクラスでした。第2回総選挙では研究生ながら40位に入りましたし、加入直後から脱退するまで、mixiのコミュニティ数は、9期生の中でずっとトップでした。
もし、彼女が今もAKBに在籍していたら、かなり良いポジションに居たはずです。もしかしたら、横山由依や島崎遥香のポジションには彼女が納まっていたかもしれません。
◆プリクラ流出、そして脱退
そんな順風満帆だった彼女をスキャンダルが襲います。AKB加入前に撮ったと思われる男性とのツーショットプリクラが流出したのです。しかもタイミングの悪いことに、その直後に研究生のセレクション審査が実施され、実力では申し分無かったはずの彼女は、そのセレクション審査に落ち、AKBを脱退することになったのでした。
彼女が不運だったのは、まだ当時はスキャンダルに対する罰則が非常に厳しい時期だったということです。その後メンバーのスキャンダル続出していくうちに、どんどん罰則は緩く、そして曖昧になっていき、最近では現在進行形のスキャンダルでさえ、“完全スルー”がスタンダードになってしまいました(パク)。
彼女の場合、加入前の画像ですし、今だったら間違いなく“お咎め無し”だったはずです。そう考えるとより一層残念さが増します。
◆意識の高さ ~印象に残っているエピソード~
最後に…、彼女の公演に対する意識の高さがよく表れていると思ったエピソードを書いて、このエントリを締めくくりたいと思います。
2010年2月13日の劇場公演で、サプライズとして「バレンタイン・キッス」を歌ったときのこと。初めて歌う曲ということもあり、恐らくレッスン時間も少なかったのでしょう、歌詞があやふやな子がほとんどでした。特に2コーラス目以降はみんなボロボロ(苦笑)。
でも、そんな中、石黒貴己だけは、最後まできちんと歌詞を覚えていました。それを見て「今日1日だけしか歌わない曲なのに、ここまで完璧にしてあるのは、意識が高いなあ」と感心しました(※1)。
※1…「バレンタイン・キッス」は個人的に好きな曲でもあったので、きちんと歌ってくれたのが嬉しかった。あと、このことを後日行われた握手会で、本人に言ってみたところ、彼女は「はい、前日に必死で練習して覚えたんですよ!^^」と嬉しそうに答えてくれたのを覚えています。