モチノキ科のクロガネモチです。
関東地方以西の本州から四国、九州に分布する常緑の高木です。当地では常緑樹林内や林の縁で見られます。
高さは10メートルから20メートル、葉は互生で葉柄を持ち卵型、先端には小さな突起があります。
葉は厚く光沢があり、葉の縁はなめらかです。
木は雌雄異株です、初夏に本年枝の葉脇から花柄をのばして2個から5個の花がさきます。
白色の花弁は4から5枚、雄花は雄しべの花糸が4ほんから5本長くのび、雌花は雄しべが退化して球形の子房があります。
12月になって果実が熟し紅色になってきました。この木は雌株ですね。
若い枝や葉柄が、紫色や黒紫色になるモチノキなので「黒金黐(クロガネモチ)」とよばれます。
「モチノキ」の仲間は、野鳥を捕まえる「鳥黐(とりもち)」を樹皮から作るので「モチノキ」とよばれます。
下の写真で、葉柄の付け根が紫色になっています、「モチノキ」と「クロガネモチ」の違いです。