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なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

アキカラマツ

2022年08月28日 11時11分50秒 | 野草

キンポウゲ科のアキカラマツです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や土手で見られます。

 高さは50センチから1メートル、茎は細く枝分かれします。傾斜地では垂れ下がることもあります。

 葉は互生、2回から4回の3出羽状複葉。小葉は卵形で葉柄側は丸く、先が3枚に分かれ縁はなめらかです。

 茎の先から花枝が枝分かれして多数の花がさきます。

 うすい黄白色の萼片は4枚十字に開きます、花弁はありません。

 萼片は花が開くと間もなく落ちてしまいます。写真はつぼみが多く開き始めなので萼片が見られます。

 うすい黄色の葯のついた、糸状の雄しべ多数がめだちます。

 秋風の吹き出すころさいて、雄しべがカラマツの葉を連想させるので「アキカラマツ」の名前がついたようです。

 


オオバギボウシ

2022年08月24日 10時12分23秒 | 野草

キジカクシ科のオオバギボウシです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や土手、日の差す明るい林内で見られます。

 葉は株から長い葉柄を出して卵形に開きます、先がとがり、縁はなめらか、葉脈が弧を描いて葉先側にいたります。

 株から花茎がのびて総状花序に花がつきます。高さは50センチから1メートルほど。

 白色の花弁は6枚、雄しべは6本、藪の中で白色の花弁はめだちます。

 葉が大きくて、花のつぼみが擬宝珠(ぎぼうし、お寺や橋の欄干の飾り)ににているので「オオバギボウシ」の名前がついたそうです。

 葉は根元にあって、花と葉が一枚の写真の中に入りません。

 


ワルナスビ

2022年08月20日 10時06分10秒 | 野草

ナス科のワルナスビです。

 アメリカ合衆国南東部の原産の多年草、明治時代に千葉県成田市にあった御料牧場で植物学者の牧野富太郎博士によって発見されました。

 今では北海道から本州、四国、九州で見られ、世界的にも分布しています。

 地下茎をのばして繁殖します。切れた地下茎から地上茎をのばすので、駆除が困難です。

 高さは60センチから1.5メートル、葉は互生、葉柄の場所で茎が屈折するのが特徴です。

 葉は短い葉柄を持ち、大きな卵形で先がとがります、周りには切れ込みがあります。

 茎や葉には長いトゲが有ります。

 茎の上部で花茎がのびて枝分かれし、一枝で数個の花がさきます。

 花弁は、白色からうすい青紫色で変化があります。

 花弁は5枚、黄色の葯を持つ雄しべは5本、中心に雌しべの花柱1本があります。 

 花のあとに黄色のミニトマトのような果実ができますが食べられません。

 


シロバナサクラタデ

2022年08月16日 11時41分34秒 | 野草

タデ科のシロバナサクラタデです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、池や水田近くの湿った場所で見られます。

 地下茎をのばして広がるので群生します。

 高さは30センチから150センチ、下部で葉が互生に付き、上部で花がさきます。

 茎にはところどころ節があります、節から細長い葉がのびます。葉の先はとがり、縁はなめらかです。

 葉の付け根と茎の先端で枝分かれして長い花枝をのばし、穂状に花がさきます。

 花枝の枝先が垂れます。短い花柄がのびて白色の萼5枚が開きます、花弁はありません。

 先端に葯のついた雄しべが8本、雌しべの花柱は2本から3本あります。

 株によって、雄しべが長く雌しべの短い花と、雄しべが短く雌しべの長い花がさきます。

 タデ科の植物で属の同じ「サクラタデ」によくにていますが、サクラタデはうすい紅色の花(萼)です。

 白色の花(萼)がさくので「シロバナサクラタデ」とよばれます。

 


ジュズダマ

2022年08月14日 13時22分23秒 | 野草

イネ科のジュズダマです。

 本州から四国、九州に分布する多年草、または一年草です、水田や池の縁など湿った場所で見られます。

 株から多数の茎が立ち上がり群生します、葉は互生でイネ科としては少し幅広く細長い葉を広げます。

 葉の縁はなめらかのように見えますがざらつきます、葉の付け根は鞘になって茎を巻きます。

 茎の上部で葉脇から花柄がのびて数個の花が穂状にさきます。

 花柄の先に丸い球がついています、これは雌花を包む苞鞘とよばれます。

 硬い苞鞘の中には雌花穂が3個包まれていますが、2個は退化して1個から雌しべの花柱が苞鞘の外にのびます。

 下の写真の上左側で、苞鞘に受粉が終わってしおれた花柱が張り付いているのが見えます。

 雌しべの花柱が枯れてから、苞鞘の中から緑色の鱗片に囲まれた雄花が出てきます。

 下の写真では、硬い球形の苞鞘の先から雄花穂が出ているのがわかります。

 雄花穂の鱗片の中から雄しべの葯が見えています。イネ科なので風媒花です。

 雄花の葯が花粉を出し切ると枯れて落ちます。すでに雌しべは受粉済みなので種子が熟してゆきます。

 子供のころ硬い苞鞘を拾って糸を通して数珠をつくりました。今の子供はこれで遊ばないようです。