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なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

クズ

2022年09月18日 09時57分32秒 | 野草

マメ科のクズです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や林内、土手などで見られます。

 地下に養分を貯めた地下茎を持ち、多数の芽を出します。

 また、地上茎が地をはって広がり、のびた先で根をだします。

 茎はつる性なので、近くの樹木や雑草にからまって登り、樹冠を覆います。

 葉は互生、小葉3枚の複葉です、葉柄は長く小葉は卵形から浅く2本の切れ込みが入ります。

 葉の付け根から花枝をのばします。花枝は垂直に立ち上がり穂状花序に多数の花をつけます。

 花柄は短く、マメ科の蝶形花をさかせます、花は紅紫色で旗弁の付け根には黄色の紋が有ります。

 穂状の花は、下から順にさいてゆきます。下側では花が終わっていますが先端部はまだつぼみです。

 


ヌスビトハギ

2022年09月16日 10時26分47秒 | 野草

マメ科のヌスビトハギです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地、道ばたでも見ることができます。

 高さは30センチから1メートル、ハギの仲間でも「ヤマハギ」などよりは小さいです。

 茎は枝分かれして葉の付け根から花枝を出して穂状に花がさきます。

 葉は互生、長めの葉柄を持ち小葉3枚の複葉です。

 小葉は細長い卵形で先がとがり縁はなめらかです。中央の小葉が少しだけ大きいです。

 花はうすい紅色でマメ科の花弁5枚の花です。旗弁が立ち中央に竜骨弁その両脇に側弁がつきます。

 花が終わると、2枚目の写真のように種子が入った「莢」ができます、半円形で中央がくびれます。

 泥棒がつけている黒メガネに形がにているから「盗人のハギ」ではありません。

 泥棒は足音を立てないように、足の外側だけを着いて歩くそうです。

 足跡がかかとと小指側でメガネのような形になるから「ヌスビトハギ」だそうです。

 


ノシラン

2022年09月12日 09時45分57秒 | 野草

キジカクシ科のノシランです。

 関東以西の本州から四国、九州に分布する多年草、葉は常緑で林の中や林の縁などで見られます。

 葉は株から多数出るので群生して見えます。幅1センチから2センチ、長さは30センチから90センチ。

 平たくて主脈がはっきりしません、熨したように見えることから「熨斗蘭(ノシラン)」とよばれます。

 葉の間から花茎が立ち上がります、幅が1センチから2センチ、長さは30センチから60センチあります。

 茎は平たくて厚さが無いのと、花の重さで下向きに曲がります。

 花茎の先で、総状に多数の花がつき順にさいてゆきます、白色で筒形の花弁は先が6枚に開きます。

 花弁の中で、黄緑色の雄しべ6本が合わさります、雄しべの中心から白い花柱がのびています。

 花のあとは鮮やかな青色の種子がつきます。

 


ガガイモ

2022年09月08日 10時51分46秒 | 野草

キョウチクトウ科のガガイモです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地で見られます。

 地下茎は1センチほどの太さで、長くのびた先から芽を出します。

 地上茎はつる性で近くの樹木や草にからまります。雑草の上部を覆うことが有ります。

 葉は対生、葉柄を持つハート形、先はとがります。

 葉の付け根から花枝をのばして、球形に花が集まってさきます。

 花弁は5枚、うすい紫色から紫色で、反り返って開きます。花弁は細かい毛が生えています。

 花の中心には雄花5本が合着しています。

 雄しべの中から白く曲がった針金状のものがのびています、雌しべの花柱です。

 花が終わると芋のような実ができます。種子が熟すと二つに割れて船のような形になり、毛のついた種子が風に乗って飛んでゆきます。

 この実の内側が光っているので「カガミグサ」とよばれ、芋のような実から「ガガイモ」の名前になったそうです。

 古代には、高皇産霊神の子とされる少彦名命(すくなひこなのみこと)が、天乃羅摩船(あまのかがみのふね)に乗ってきて、大国主命の国造りを手伝ったそうです。

 天乃羅摩船が、ガガイモのことだそうです。

 


ツルボ

2022年09月06日 10時22分29秒 | 野草

キジカクシ科のツルボです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、日当たりの良い土手や背の低い草地で見られます。

 地中に鱗茎をもち、細い葉を出します、今ごろは花茎が立ち上がり穂状に花がさいています。

 葉は細長い「ニラ」のような葉が1枚か2枚、株から斜めにのびます、長さは10センチから20センチほど。

 株の中心から花茎が1本立ち上がります、高さは10センチから30センチ。

 小さな花が穂状に密集して付き、下から順にさき上がってゆきます。

 うすい紅色の花弁は6枚大きく開きます、雄しべは6本花弁から外に出てめだちます。

 葉は春に5枚ほど出て夏には枯れます、秋風が吹くころ1枚か2枚出して花茎をのばし花がさきます。