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なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

クロガネモチ

2022年07月04日 09時26分07秒 | 樹木

モチノキ科のクロガネモチです。

 関東地方以西の本州から四国、九州に分布する常緑中高木です。

 高さは10メートルほど、幹はまっすぐ立ち上がります。

 葉は互生、先のとがる卵形でまわりはなめらかです、葉脈は主脈以外は目立ちません。

 当年枝で葉の付け根付近から花枝をのばし枝分かれして多数の花がつきます。

 花枝や葉柄は紅紫色をしていて、もう少し褐色になります、この色から「黒鉄餅」の名前がついたそうです。

 花弁は白色からうすい緑色で4枚から7枚が大きく開きます。

 花の中央に大きな子房があり、花弁の間に雄しべ4本から7本があります。

 冬に紅色の実をつけます。花の無い時期に実がきれいなことと「苦労がねえ」「金持ち」の名前から庭に植えられます。

 


センリョウ

2022年06月28日 10時24分35秒 | 樹木

センリョウ科のセンリョウです。

 関東地方南部の本州から四国、九州の暖地に分布する常緑の低木です。

 常緑樹林の中で見られます。房総では正月の切り花として栽培されています。

 高さは60センチから1メートル、株から細い幹を数本出す株立ちで、数回の枝分かれをします。

 葉は対生、先のとがった卵形で光沢があり、縁には鋸歯があります。

 幹の上部で花がさきます、花枝の先に多数の花がつきます。

 花には花弁や萼はなく、雌しべは緑色の球形で枝先についています。

 雄しべは黄緑色で、1個から2個雌しべの横に張り付いています。

 冬には紅色の実がつき、きれいなのでお正月の切り花として飾られます。

 「センリョウ」は、株から数本の幹がのびるので何本か切っても大丈夫ですが、「マンリョウ」は、1本しか幹が無いので切り花にはなりません。

 


コムラサキ

2022年06月24日 09時22分36秒 | 樹木

シソ科のコムラサキです。

 本州から四国、九州に分布する落葉低木、林の縁や崖地で見られます。

 花や果実のつきが良いので庭にも植えられます。

 6月16日は「ムラサキシキブ」でしたが、少し遅れてコムラサキがさきはじめました。

 高さは1.5メートルから2メートルほど、株から細い幹が横向にのびたり垂れたりします。

 葉は対生、先のとがった卵形で縁には鋸歯がありますが、葉柄側はなめらかになっています。

 葉の付け根から花枝をのばし、枝分かれして多数の花がさきます。

 花弁は少しうすい紫色、筒形で先が4枚に分かれて大きく開きます。

 雄しべ4本と雌しべが花弁の外に突き出します。

 黄色の花粉嚢(葯)をつけているのが雄しべで、雌しべの柱頭は白色です。

 秋には紫色の実がつきます。

 葉のまわりの鋸歯が葉柄側にないことと花枝が葉柄の少し上側につくことが「ムラサキシキブ」との見分け方です。

 


アカメカシワ

2022年06月22日 10時43分57秒 | 樹木

トウダイグサ科のアカメガシワです。

 本州、四国、九州に分布する落葉の高木です。空き地や山地の土手、河岸などで見られます。

 高さは5メートルから10メートル、新芽が赤色です。

 古代の食事では、「柏」の葉を器として使ったことから、器に使う葉をカシワと呼びました。

 新芽が赤いカシワの木なので「アカメガシワ」と名前がついたそうです。

 葉は互生する卵形で縁はなめらか、若木では葉先が3裂するものもあります。

 雌雄異株なので、別々の木にさきます。下の写真2枚は雄花がさいています。

 本年枝の先に花枝をのばして多数の花がさきます、萼や花弁は無く、雄しべが球状につきます。

 下の写真2枚は雌花です、当年枝の先に花枝が枝分かれして花が円柱状につきます。

 雌しべだけで萼や花弁は無く、子房は紅色です、柱頭の先は3枚に分かれ紅色や黄緑色になります。

 

 


ナツメ

2022年06月18日 09時55分09秒 | 樹木

クロウメモドキ科のナツメです。

 中国北部原産の落葉小高木、平安時代には日本に入り栽培されていたそうです。

 高さは3メートルから5メートル、枝はたれさがります。

 葉は互生、先のとがった卵形でまわりには鋸歯があります、主脈が1本と側脈2本が縁に沿って曲線でのびます。

 葉の付け根付近に数個の花がさきます、うすい黄緑色の花弁は5枚大きく開きます、雄しべは5本あります。

 果実は球形で緑色から暗紅色になります、生食や煮たり干して食べられ、漢方薬などにも使われます。