マツブサ科のサネカズラです。
関東地方以西の本州から四国、九州に分布する常緑の広葉樹、つる性です。
広葉樹林の中や林のふちで見られます。地をはってのび、近くの樹木などに巻きつきます。
葉は互生、先のとがった卵形で厚く光沢があり、縁には細かい鋸歯がありますがまばらで変異があります。
幹の途中から花柄をのばして、うすい白黄色の花弁6枚から15枚で変異があります。萼と花弁の区別がつきません。
雌雄異株で、雄花は花弁の中に紅色の葯を持った雄しべが集まります。
雌花はうすい緑色の雌しべの子房が集まったものです。
秋に花の付け根の花托がふくらみ、種子の入った紅色の子房が熟してまわりを囲み果実になります。
樹液が整髪料になり、男子が髪を結うのに使うと美男になるところから「ビナンカズラ」とよばれます。
冬でも葉や果実がきれいなので、庭木や盆栽につくられます。
緑色の球はつぼみです、葉の付け根とは限らずどこからでも出てくるようです。
夏なのでアブラゼミの抜け殻もありました。