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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season 第8話 『過去を顧みぬ者はそれを繰り返し、裁かれる。』 感想: なるほど新自由主義時代の日本には官僚ではなくビジネスエリートが必要だということね!

2024-02-22 14:21:22 | Weblog
山内がクラスメートからハブられて退学させられるというのは、ネットのバレで知っていたので、まぁ、こんなものか、って感じだったけど。

でも、途中で挟まれた、茶柱の言葉で、ようやくこの作品がやりたいことがわかってきた。

要するに、ビジネスエリートの養成校ってことね。

今回の話は、要するに業績の低迷した企業でレイオフを行うことの予行演習みたいなもの。

で、その決断に絶えられるだけの合理性と信念を持て、が試されるわけで。

社会で起こることのシミュレーションだから「試練」とでも言ってくれるとわかりやすいのだけど。

でも、それを試験として行う学校、ってことなんだろうな。


誰が落とされるかどうかは、実は二義的な問題。

もちろん、切られる方はたまったものじゃないけど。

でも、試験の意義を際立たせたという点では、今回の主役は、山内ではなく平田だった、ってことだよね。

平田のように、そもそも状況が飲み込めない、誰かを切ること自体間違っている、というのは、試験ということでいえば、試験問題で問われていることがわからないまま、論述を始めてしまったようなもので。

それじゃダメだろう、ということだな。


で、この作品が理解できた気がした、というのは、平田のような、みんなが大事を信じて憤れるような、昭和の官僚候補生のような学生ではなく、今回であれば掘北や、陰で暗躍する綾小路のような、合理的に「損切り」ができる学生こそが社会に求められている、という時代認識で書かれたものだ、ということで。

平田のような正論少年で、その正論から外れた事件が起こったら、今回のように、突然豹変してブチギレるようなやつはダメだ、ということで。

普段から腹芸ができるような奴こそがサバイブできるという価値観。

実際、平成を経た令和って、そういう昭和から見たら寒々しい世界こそが正解なんだろうな。

ここに来て、ようやくこの学校でポイント制が導入されているのも理解できた。

あれは結局、疑似通貨ってことだったんだな。

今回のでよくわかった。

一之瀬がポイントを集めてきたのも、こうした時への対処法だったわけで。

クラスごとにポイントの利用の仕方が異なるのは、まさにポイントの所有の仕方が、そのクラスの財政のあり方を象徴しているわけで。

一之瀬のB組は、まさに金の備えで今回の危機を乗り切った。

日頃の蓄えがあったからこそ、レイオフに至らずに済んだ。

なるほどなー。

そして、それを実現させるために、B組とD組を仲介した綾小路w

完全にビジネスコンサルだよなw


ということで、いろいろとこの物語の世界観がわかった回だった。

あ、ちなみに、山内はマジでウザキャラだったので退場してくれてホッとしたw

まぁ、あれだけわかりやすくヘイトを集めていたら当然の報いだけど。

同じことが、果たして櫛田に起こるのかどうか・・・。

そうやって各キャラが勝手に脳内で動き始めてきたら、確かに先が気になるようになってきたw
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