うーん、どうしちゃったの、この展開。
何だか、いきなり国家戦争ものに転じてしまって、ドン引きだよ。
こういう幕引きをするなら、アニメ化なんかしないほうがよかったし、
ましてや、長らく放置されていた続編なんか書かれなくてもよかったと思うよ。
だって、こんな歴史ロマン的展開をベタにやるのなら、
わざわざソビュールなんて、架空の国を設定する必要はないじゃない。
あくまでもリアル1925年の脇にあるもうひとつの世界として、
ヴィクトリカや久城のいる世界があったわけだから。
というか、国家的大罪を犯しそうな場面を、
その首謀者(つまりブロワ公爵)を討てば解決する、
しかも、元妻というよりは手篭めにして孕ませたコルデリアの手によって、
なぜなら、娘=ヴィクトリカを自由にしてやりたいから・・・
って、どんだけヒロイックでロマン的な展開にすれば気が済むのか。
それじゃ、せっかくの「ゴシック」というタイトルが泣くでしょ。
灰色狼とかオカルト省とか、中世のファンタジー色を盛り込んでいたのは、
あくまでも様式美としてあったはずで、
その空気の中で、ヴィクトリカが灰色脳細胞の安楽椅子探偵をするのがよかったわけでしょ。
一種のミスマッチの美学として。
それが、もはや国家の陰謀や諜報のような世界に組み込まれてしまったわけで。
それで、ブロワvsコーネリアの剣技によるバトルとかいわれてもね。。。
盛り上がるどころか、ドン引きだよ、これじゃ。
というか、作り手のほうがアニメの視聴者を舐めてるとしか思えないんだよね、
こういう展開って。
ほらほら、お前ら、適当にバトルってれば、
なんか「これはアツイ!」とか言って、興奮できんだろう?
ってな感じ。
原作のアニメ化ってこういうアニメ視聴者用のバイアスが、ここのところ掛かり過ぎてるんじゃないかな。
桜庭一樹の原作は、多分、ある意味で静謐な空気の漂うコメディのはずだったはず。
ミステリはあくまでも物語を進めるための車輪でしかなかった。
それをベタに壮大な歴史ミステリにするのは、やっぱり映像化するに当たって
派手さが欲しいって要請の表れでしかないと思うのだよね。
ついでに言えば、帰国した久城が徴兵され不当な体罰を受けるという描写も。
そんな描写はこの世界には不要なものだったと思う。
それは、1925年という時代性から空想できる範囲にとどめておけばよかったもののはず。
ここまで丁寧に作られ続けてきただけに、最終コーナーをまわったところで、
この作品がどうも変な方向に旋回してしまったのは、残念でならない。
何だか、いきなり国家戦争ものに転じてしまって、ドン引きだよ。
こういう幕引きをするなら、アニメ化なんかしないほうがよかったし、
ましてや、長らく放置されていた続編なんか書かれなくてもよかったと思うよ。
だって、こんな歴史ロマン的展開をベタにやるのなら、
わざわざソビュールなんて、架空の国を設定する必要はないじゃない。
あくまでもリアル1925年の脇にあるもうひとつの世界として、
ヴィクトリカや久城のいる世界があったわけだから。
というか、国家的大罪を犯しそうな場面を、
その首謀者(つまりブロワ公爵)を討てば解決する、
しかも、元妻というよりは手篭めにして孕ませたコルデリアの手によって、
なぜなら、娘=ヴィクトリカを自由にしてやりたいから・・・
って、どんだけヒロイックでロマン的な展開にすれば気が済むのか。
それじゃ、せっかくの「ゴシック」というタイトルが泣くでしょ。
灰色狼とかオカルト省とか、中世のファンタジー色を盛り込んでいたのは、
あくまでも様式美としてあったはずで、
その空気の中で、ヴィクトリカが灰色脳細胞の安楽椅子探偵をするのがよかったわけでしょ。
一種のミスマッチの美学として。
それが、もはや国家の陰謀や諜報のような世界に組み込まれてしまったわけで。
それで、ブロワvsコーネリアの剣技によるバトルとかいわれてもね。。。
盛り上がるどころか、ドン引きだよ、これじゃ。
というか、作り手のほうがアニメの視聴者を舐めてるとしか思えないんだよね、
こういう展開って。
ほらほら、お前ら、適当にバトルってれば、
なんか「これはアツイ!」とか言って、興奮できんだろう?
ってな感じ。
原作のアニメ化ってこういうアニメ視聴者用のバイアスが、ここのところ掛かり過ぎてるんじゃないかな。
桜庭一樹の原作は、多分、ある意味で静謐な空気の漂うコメディのはずだったはず。
ミステリはあくまでも物語を進めるための車輪でしかなかった。
それをベタに壮大な歴史ミステリにするのは、やっぱり映像化するに当たって
派手さが欲しいって要請の表れでしかないと思うのだよね。
ついでに言えば、帰国した久城が徴兵され不当な体罰を受けるという描写も。
そんな描写はこの世界には不要なものだったと思う。
それは、1925年という時代性から空想できる範囲にとどめておけばよかったもののはず。
ここまで丁寧に作られ続けてきただけに、最終コーナーをまわったところで、
この作品がどうも変な方向に旋回してしまったのは、残念でならない。