酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

「山井交代」の内実

2011年12月12日 | 野球
昨日の深夜のテレビ朝日「Get Sports」の落合監督の特集は、中々興味深い

ものであった。


中でも、2007年の日本シリーズ第5戦で、8回まで完全試合ペースで来ていた

山井を9回から岩瀬に交代させて世の激論を招いた、いわゆる「山井問題」に

関する話は、初めて聞く部分もあり実に面白かった。


個人的に私が興味を抱いたのは、続投(完全試合を狙う)か、

継投(日本一を狙う)かの選択を迫られるあの場面で、誰もが迷いながらも

結局継投に決まった経緯であった。


当初、森コーチが「どうする?」と山井に聞いて来たのに対して、

山井は一旦は「行きます」と答えた。

しかしその後、(いろいろ考えて)「岩瀬さんでお願いします」と訂正した

ようだ。

山井は、「もし監督が『勝ち』(継投)を選択していなかったら、

『あと1回行け』と言っていたと思う」と語っている。

監督が「9回も行け」と言わなかったということは、監督の選択は

続投ではないということだ。

山井は最終的にそう判断して、自ら交代を申し出たようだ。


森コーチがそのことを監督に伝えると、落合監督は「えっ?いいのか」と

言ったという。

結局のところ、山井が落合監督の気持ちを推し量って、そういう申し出になっ

たのだと思われる。


選手ならば誰だって、貴重な完全試合のチャンスをみすみす逃すことを

択ぶ訳がない。

しかしチーム全体のことを考えれば、判断は迷う。

(もし続投して仮に負けていたら、シリーズの流れ・勢いが日本ハムに行き、

53年ぶりの日本一を逃すこともありえる状況だった)


山井は苦渋の選択を迫られたのだと思う。

「当時も今も、あの選択に納得している」と山井は言っていた。

その言葉に嘘はないと私は思う。

そういう風に決着を着けないと、いつまでも引きずってはいられないだろう。


最後に一言。

今回のインタビューでは、あの当時落合監督が交代の理由として説明していた

「マメがつぶれた」という話は一切出て来なかった点が気に掛かる。

当時から私が邪推して来たように、あの説明は、交代に対する世間の反発の

余りの大きさに驚いた落合監督が作り上げたものではないだろうか。

(マメがつぶれて出血していたこと自体は本当のようだが、交代するほどでは

なかったようだ)
















2 コメント

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Unknown (ノボール)
2011-12-12 22:44:21
ニッポン放送ラジオのゲストでデニー友利氏が出たときに言っていました。「山井-岩瀬の交代劇、当時ブルペンにいた者として知ってることは、山井はマメが潰れ出血がひどかった、爪も割れていた。投手が爪が割れた状態で投げると肩を痛めることもある、当時の山井は肩を痛めていてコーチと毎試合、投げられるか相談しながら投げている状態だった。奇襲と言われたCS巨人戦の一戦目小笠原も本当は山井だったが投げられず急遽回避した」
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山井の考え (管理人)
2011-12-14 17:53:54
(コメントが少し遅れました)

デニーさんの発言はともかくとして、山井本人が一旦は「行きます」と言ったことが重大だと私は思っています。
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