昨日は木曜日
木曜日は外国にルーツのある3年生以上の子の勉強の手伝い
男の子2人(3年と4年)を見ているが、いつもなかなか集中してできない
「30分やったら絵を描かせてげる」
勉強が終わったら褒美(?)があるとちらつかせて、まずは宿題をするようにした
昨日の宿題はふたりとも漢字の書き取り
漢字をノート1ページに書き写して、とにかく覚えるようにするものだ
そこで違和感を覚えたのが3年生の子のノート(いつも何故こんなふうにするのだろうと思う)
彼が書き終えたページはページ全体に赤で大きく丸が描かれている
間違っているところは赤が入れてある(これは良いとして)
昨日は「消」「都」「美」「助」の漢字を、一列1に書くようになっていた
送り仮名がなく、単に一文字だけを書いて覚えるようになっている
そこで「消」の文字さして、
「これなんて読むか知ってる?」
と聞くと
「わからない」
助け舟に4年生の落ち着きはないが、まずまず宿題を真面目にやってる子にも聞いてみた
「けすだよ、ほら火を、、、、」
流石に4年生はちゃんと知っている
彼はポルトガル語で3年生に、多分消すの意味を伝えた
3年の彼は納得した様子
次に「美はなんて読む?」
と聞いてみると、やはり先程と同じ答え
またもや4年生の子の力を借りた
「うつくしい」
4年生の彼は彼らの言葉でジャスチャーも交えながらその意味を伝えた
今度も納得した様子
そこで、宿題の内容を変更した
ただ一文字を書き写すのではなく
「消す」「美しい」「助ける」「都(みやこ)」などと
と送り仮名と、漢字の横にふりがなを書かせることにした
「でも、、、、」
今度は子どもが困った顔をする
それは先生が「やってきなさい」と言われたことと違うことをすることへの不安感だ(多分)
その不安はわかる、しかし、ただの図形を書き写すだけじゃ意味がない
「良いから、僕が言うように書いて」
いつもとは違って少し強制的に書かせる
書き順も違うが、その都度直させて書かせる
不安を覚えながら彼は感じと送り仮名・ふりがなを書く
一通り終わると、今度は
「こう書いてみな!」
と「消火」「美人」「都会」と書いてふりがなも横に書いた
こうすると「火を消す」イメージが浮かんだようだ
都会の会の字を見て
「運動会の会だ」
そうつぶやいた
「そう、よく気がついたね、、じゃあ、都会って意味分かる?」
「僕たちの住んでる新城は田舎、もっと人口の多いところが都会」
ところが人口の意味が伝わらない
そこで「クラスは何人いる?」「家族は何人?」
「新城は何人いるのかな?そういう数のことを人口っていうんだよ」
「新城は4万人ちょっと、豊橋は35万人くらい、名古屋は200万人くらい}
数が多くなると子どもたちの顔が興味津々となる
「なら、東京は?」
「一千万人くらいかな」
「ええっ?日本はどのくらい?」
「1億3000万くらい」
「ええっ!じゃあアメリカは?」
「約3億人」
「それならブラジルは?」(やはりこの国のことは気になるらしい)
ブラジルの人口は知らないのでこれらを聞いていたスタッフが助け舟を出した
「約2億人だよ」
「もっと多いのが中国で14億人」
宿題とは話がそれてしまったが、少しばかり熱気のある時間となった
そんなこんなで違うことをやらされ、不安と不満げな3年生の宿題もこうして終わった
でも、つくづく感じたのは意味がわからないまま文字を書かせるのは、
本当に子の子たちに有効なんだろうか?ということ
確かに個人差があって、問題なく理解していく子どもたちもいる
しかし、目の前の彼は意味もわからずに努力を強いられれている
それはほんとに彼らのための教育になっているのだろうか、、、
先生の都合やら事情もあるだろうが、頼むからこの子たちの身にもなって
どういう教え方が良いのか、、真に考えて欲しいと思う
新城市はこういう子たちのためにプレ教育が行われることになっているが
早く機能するようにしてほしいと真から思う
9月の新城市の教育委員会の定期会議の議事録にはプレ教育にはこのように
書かれていた
○では、続きまして(6)日本語初期指導教室開室についてということで、学校教育課、お願いします。
○学校教育課長3月、4月、5月の休校に伴って、日本語をまだ習得できていない外国人児童生徒の日本語習得に向けた支援をしたいということで、日本語初期指導教室を開室させていただきます。具体的には、新城小学校に1人の指導員、千郷小学校に1人の指導員を配置します。そして週4日、いずれも午前中、2時間目、3時間目、4時間目、3時間の授業を特別に取り出して日本語初期指導教室で学習を行うという形を取らせていただきます。10月最初の週からスタートさせていただく計画であります。よろしくお願いします。
○職務代理者以前にもこのお話が出てきたかなと思うのですが、新城小学校と千郷小学校にそういう教室を設けると。そこを利用されるのは、小学生だけではないのですね。
○学校教育課長今のところ、授業についていけないとか、あるいは日本人の友達との意思疎通に困るというのがやはり小学生に多いようですが、最初、差し当たっては小学生のみということで対応させていただきたいと思っております。
でもこの活動はまだ行われていないみたい(?)
子どもにとって大事な時間はどんどん流れていく、大人がのんびりしてる余裕はない、、
と焦りを覚えてしまう