世間に溢れている歌から想像すると
男どもは女の子から女になっていく様をどこか悲しい感情をもって眺めているようだ
そこにはロマンティックな女の子に対する憧れみたいなものが
現実社会では女の子は逞しさに変わらざるを得ないのを仕方ない
と思いつつも喪失感をもって感傷的に捉えている
自分は男なのでよくわからないが、女の子や大人の女は
男が思うほどの無邪気な存在ではないかもしれないかもしれない
だが、男どもはそう思いたいようだ
女の子から女に変わることを歌ったものに井上陽水の「いつの間にか少女は」がある
いつのまにか少女は 井上陽水
どこかセンチメンタルだ
この他にも淡い喪失感をもった「なごり雪」がある
「去年よりずっときれいになった」というのは、外形だけでなく心のほうも
変わったと感じていることを表しているように思う
イルカ [Iruka] / なごり雪[Nagoriyuki] (シングルバージョン) Official Audio with translation
この男どもの心情は日本的なものではなく、もしかしたら世界共通かもしれない
そう感じさせる歌がエルトン・ジョンの初期の歌「ハイアントンの思い出」で
「ヴァレリーは大人になった」と感傷的に歌っている
バニー・トーピンの歌詞の触発された曲かもしれないが
男どもの心情としてはよく分かる
First Episode At Hienton
男の立場からはこうなのだが、女の立場で少女を描いている歌も当然ある
五輪真弓の「少女」がそれだ
五輪真弓「少女」/Mayumi Itsuwa「GIRL」
内的に変化していくさまを歌っているが、感傷的ではない
少しニュアンスが違うかもしれないが、女の子が女になった瞬間を歌った歌に
井上陽水(小椋佳)「白い一日」がある
やはりどこか喪失感がある
白い一日 井上陽水
だが、女の子はたくましいなあと思えてしまうのは
宇多田ヒカルの「ファーストラブ」
宇多田ヒカル - First Love
男は女と比べてたくましいイメージがありそうだが
実態は男は結構センチメンタルだなとか思えてならない